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【登壇報告】「諦めて現実的方法を探すってどういうこと?」@築地本願寺の講座にて

2017.04.22

4月20日に、築地本願寺が運営しているGINZA KOKOROアカデミーで「イライラ、かっとしない術 ~アンガーマネジメント入門」に登壇してまいりました。

久しぶりに平日夜間に開講されたせいか、会場がほぼ満席になるほど、たくさんの方にお集まりいただきました。ありがとうございます。

ここの講座では、毎回、講座終了後にたくさんの質問をいただくのですが、今回、特に組織で働く人には関心の深いと思われる質問があったので、私の回答と共にシェアします。

■Q1:「自分の意見を人に押し付ける」とよく言われる。成果を上げるためには、絶対に自分のアイデアが有効だから、それをわかってほしいと思って、つい熱弁をふるってしまうが、受け入れられない。どうしたらよいか?」

A1:仕事熱心な方におこりがちなことだと思います。成果をあげるのに一生懸命でいらっしゃるんですね。
ところで「成果」とは何でしょう?その「成果」は、話をしている相手の人とも共有されているゴールなのでしょうか?
もしかすると、あなたの言う「成果」が、他の人には共有されていない可能性があります。「こうなったらいいね」という具体的なイメージや数字で共有されていますか?
仮に共有されていたとします。あなたの考える実現方法についてのネガティブな面は、他の人と共有していますか?
成果があがるのがわかっていたとしても、そこに大きな痛みが伴うのなら、賛成は得にくいでしょう。
反対する相手が、どのあたりにひっかかっているのか、よく話を聞いてみることから始めてみてはいかがでしょうか?

■Q2:「営業部門の事務をしているが、管理部門が営業の現状をよくわかってくれずいらいらする。業務をスムーズに進めるために、管理部門からある資料を営業に開示してほしいのに、機密保持を理由に開示してくれない。そのため、情報確認のためにいちいち管理部門に伺いを立てる必要が生じている。上司からも言ってもらったが、事態は変わらない。どうしたらよいか?」

A2営業管理の仕事経験が長かった私にとって心当たりのある話です。
ご相談の方は、かなり長い間、管理部門に働きかけられていたようですが、事態は変わらないとのこと。アンガーマネジメントのセオリーに照らすと「変わらないが、重要」な事項になりますね。
でも、変わらないからと言って諦めてしまうと、目指している業務改善が進まなくなる…どうしたらよいか?と、またいらいらが募ってしまう状態でいらっしゃいました。

「”変わらない×重要”なことは、”受け入れる=諦める”」とお伝えしていますが、それは「相手の主張に服従する」ことではないです。現実を受け入れて、その上で次善策となる別の方法を考えるということです。

今回の場合では、管理部門が相談された方の意見を全面的に取り入れることは難しそうです。
相手方には「機密保持」という錦の御旗があるので、それを尊重した方法であることも必要です。
とすると、たとえば、営業部に開示してもらう範囲を管理職や係長など、一定の役職者までに限定するといった方法はいかがでしょうか。

目的は、「営業部門に情報が常に開示されていて、確認する時間を短縮すること」であれば、営業部門の役職者が情報を持つことで、今よりは状態が改善されそうです。

当事者同士だと、どこかで「相手に負けたくない」という気持ちが生じて、譲歩の余地がなくなってしまいがちです。
研修や講座など、日常業務の立場から離れてみると、意外な発想も期待できそうです。

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