Office Carlino個人の力を組織力へ。ダイバーシティ推進・ミドル活性化は朝生容子へ お問い合わせ 子どものいない人生ポータル

「怒りに負ける人 怒りを生かす人」

2016.03.27

 

2月から3月は、アンガーマネジメントについてのセミナーが続き、たくさんの方が関心をお持ちなのだな~と実感しています。
そして私自身も怒りについてなんども考えることになりました。

特に、企業に働いている方が関心の高いのが「怒りをポジティブに生かすにはどうしたらよいのか?」ということ。
自分の経験からお答えしていたのですが、他の人もそう感じているのか、何かバックボーンになるものがほしいな…と思っていました。
そんな時に、日本アンガーマネジメント協会 代表理事の安藤俊介さんの本が出版されました。
まさに、私が疑問に思っていたことに答えてくれた本です。

怒りを感じる相手に対し、「なにくそ」「今に見ていろ」と思うことは否定されていません。
ただ、その怒りのエネルギーを相手への攻撃に向けず、自分が実現したいことに向けるべきだと説かれています。

事例として、昨年話題になった、サッカー選手のカズのエピソードが紹介されていました。

40代後半になっても現役を続けているカズ選手に対し、野球評論家の張本氏が「もうやめたほうがよい」といったことに対し、反論することなく「応援だと受け取ります」と応対したのでした。
それを聞いた張本氏も「これは応援しなくちゃ」と言わしめたというもの。

安藤理事は、カズ選手が無用に怒りを張本氏に向けなかったのは、彼自身が自分が何をなしとげたいのか明確にわかっていたからだと分析しています。
カズ選手が望んでいたのは、現役選手として良いプレーをすること。
だとしたら、張本氏の批判にこたえるのは余計なエネルギーを割くことになります。
エネルギーは限りがありますから、自分の成し遂げたいことにできるだけ注いだ方がよいんですよね。

ただ、頭ではわかっていても、実際にそうはできないのが人間。
エネルギーを自分のありたい姿実現に向けるためには、いったん相手への感情を誰かに受け止めてもらう必要もあると私は思っています。
なぜなら、私自身がそうした経験をしたからです。

ネガティブな感情は、やはりどこかで吐き出すことが必要です。
そうして初めて、人は将来のことをポジティブに思い描けるようになるのだと思います。

何か怒りを抱えて前に進めない方に、「怒りに負ける人 怒りを生かす人」、おすすめです!

 

 

←記事一覧に戻る

MENU

CLOSE