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99%の絶望の中に「1%のチャンス」は実る

2014.03.17

こんにちは。キャリアコンサルタントの朝生です。
急に暖かくなり、何を着ようか右往左往しています。
今年は冬が長かったですね…。

そういえば、3年前の2011年も、3月は春というのに寒い日が続きました。
今年も寒さのせいか、何度か風邪をひいてしまいましたが、あの時も、震災後の節電の中、暖房がつけられず、風邪をひいてしまったことを思い出しました。
被災地東北の寒さを思って、暗澹たる気持ちになったことも…

あれから3年。
津波で故郷を壊滅的に破壊された状況から、新しいビジネスを立ち上げた岩佐大輝(ひろき)さんの本が出ました。
岩佐さんは、被災地の新興活動を進めているNPO法人GRAの代表でもあります。
GRAは、被災地を中心とした子供たちのキャリア教育も展開していて、私はそのチームのメンバーでもあります。
GRAは、「ミガキイチゴ」というブランドの一粒1000円という値付けされたイチゴを生産したことで話題にもなったので、ご記憶の方もいらっしゃるかもしれません。

「99%の絶望の中に「1%のチャンス」は実る」

<以下、Amazon内容紹介より>
3年足らずで被災地に最先端IT技術を駆使したイチゴ農園を建設し、一粒1000円で売れるイチゴのブランディングに成功させたのは、東京でIT企業を率いる若者だった。
1年目にはイチゴの栽培に成功し、2年目にはその技術を引っさげてインドにも進出し成功させている。そのスピード力、交渉力、巻き込み力、リーダーシップの秘密に迫る。読めば、勇気がわき、経営、ビジネスのヒントにもなる魂の1冊。

私がGRAに参加したのは、震災から半年以上たってからだったこともあり、この本に書かれたエピソードは、半分くらい、初耳でした。
岩佐さんがパチプロだったことは知りませんでした…(笑)

この本、被災地で新たなビジネスを起こした話ですが、私は「被災地での話」とは受け取れませんでした。
個人事業主として、いままさに新しいビジネスへの挑戦をしている自分への叱咤激励のように感じられたのです。

岩佐さんは、もともと東京でITの会社を経営していたのですが、経営経験のあった彼でさえ、
被災地での新ビジネスで学んだことは多々あったようです。
ものごとを進めるスピード感
バックグラウンドが異なる人々を説得する方法

中でも、私自身もその場にいて、岩佐さんと同じように衝撃を受けたのが、新たに生まれた「ミガキイチゴ」のお披露目パーティーでの出来事。
日本一の売り上げを誇るデパートでの販売が決まっていたのですが、その仕入れ担当者のあいさつで
「正直に言えば、ミガキイチゴはまだまだ」
と、ダメ出しをされるのです。

お祝いの場で…
凍りついた場の雰囲気は、今でもありありと思いだせます。

でも、新しいビジネスを軌道に乗せるには、こうして遠慮なくダメ出しをしてくれる人がいないとダメなんでしょう。

私はつい、完璧でないと提供できないと、新しいこと、特にアウトプットをを始めるときに二の足を踏んでしまいがちです。
でもそのままでは、決して市場の期待や評価がわからないままです。

絶望の広がったような土地の中からでも、
1%の可能性に賭けた「ミガキイチゴ」の物語は、そんなふうに私の背中を押してくれた気がしました。

…といっても、たかが2時間のセミナーのコンテンツ作りに四苦八苦する、だめだめな私なんですが。
とりあえず、けっぱれ、わたし。

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