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女性部下を持つ上司向けのセミナー

2016.04.24

上司と女性部下

昨日は、企業研修会社であるリ・カレントさんのHRDセミナーで、女性部下を持つ上司向けのマネジメントについてお話をしてきました。
題して「関係の質を組織成果につなげる上司のためのポジティブマネジメント」。
「ポジティブ」はポジティブ心理学から名付けたものです。

ポジティブ心理学が注目されている一つの理由に、ポジティブ感情が仕事の成果を向上させるということがあります。
男性の上司が、今までほとんど接する機会のなかった女性の部下と、良好な関係を築こうとするのは、最終的には組織の業務成果をあげたいからでしょう。
とすると、部下にいかにポジティブな感情を持ってもらうようにするかが重要で、そのためには彼女たちの強みを把握し、フィードバックすることが鍵というのが趣旨です。

私が企業勤務していたときに、あのときはチームワークがうまく機能したな…と思うのは、メンバーの強みが明確で、それをお互いに活かす形になっていた時です。
そんな体験談も交えてお話してきました。

特に女性は、男性と比べると、アグレッシブさに対して厳しいフィードバックを受けるという社会的な傾向があります。
だから、組織での自分の貢献度も低く見やすい。
結果として、自己肯定感が低くなります。

自信を持ってもらうには、上司がしっかりと、「言いすぎかな?」というぐらい、強みのフィードバックをしてあげることが必要なのです。
・・・とはいえ、そもそも当の上司が、自分に対してポジティブな感情を持てているのでしょうか?

上司世代は、日本経済の「失われた20年」でほとんどの社会人経験を積んできている世代。
仕事で高い成果をあげることが難しい環境で過ごしてきました。
グローバル化や雇用の多様化など、環境もめざましく変わり、ややもすると「なぜできないのだ?」と厳しいフィードバックばかりを受けてきた世代です。

実は、このセミナーでは、「上司のポジティブ感情」の問題を一番伝えたいと思っていました。
自分が他者からのポジティブなフィードバックを受けることで、自分を肯定できなければ、他者を肯定することは難しいからです。
セミナーの参加者は、まさに上司世代。
趣旨が伝わったなら幸いです!

今回のセミナーでの登壇、自分のマネジメントに対する考えを、改めて整理できる機会になりました!
セミナー直前まで悪戦苦闘した甲斐があったかなと思います。
ありがとうございました!

 

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