Office Carlino個人の力を組織力へ。ダイバーシティ推進・ミドル活性化は朝生容子へ お問い合わせ

NHKスペシャル「不寛容社会」を見て

2016.06.12

インターネット先日、NHKスペシャルで「私たちのこれから ”不寛容社会”」と名付けた番組が放映されていました。
ネットで発信をしている自分としては、ついつい放送を見てしまいました…。
(急ぎの仕事があったんですが…うう(^-^;)

▼番組特設サイト

「炎上」と言われる例が近年急増していること、「虫がキライ」という声を受けて長年表紙に掲載していた虫の写真掲載をやめた学習ノート、震災時にSNS等への投稿について「不謹慎だ」と批判があった例などなど…
こうした事例から、他人に対しての寛容度が低くなっているのではないかと問題提起しています。

その中でも着目されたのがインターネット空間での批判。
識者の方、一般の方が議論する中で、特に私が興味深く見たのは、東京大学の鳥海准教授が分析していた研究です。
少し前にネット上で流行したALS患者支援の「アイスバケツ・チャレンジ」についてのツイート結果を発言を分析しています。

その結果によると、賛成派/反対派はお互いの意見の交流はしていないこと。
つまり、「議論」ではなく一方的な発言だったのだそうです。
さらに、当のALS患者がその活動への感謝の言葉を述べたとしても、反対派は無視。

また、脳科学者 中野信子氏によると、自分の発言に対して何か反応を確認することは、脳内の快感物質が増えるため、はまりやすいのだとか。

ここからわかったのは、ネット空間は、様々な意見が交わされている空間と思いきや、実際には自分と同じ考えの人同士で固まる傾向を助長する空間だということ。
自分の意見への賛成コメントがあったり、リツイートや引用された時は、かえって要注意かもしれません。
反対している人も、反対まで行かなくても同感していない人もいるということを忘れないように!

かといって、反対意見を怖がって発言できなくなるのも本末転倒ですね。

一番大切なのは、意見は意見、人格は人格と、切り離して受け入れることかなと。
反対意見を言われても、それは自分の人格を否定されたわけではないと受け止める。
逆もそうですね。反対意見を述べるにしても、人格否定にならないように配慮することは必要。

それが混同されがちで、自分の人格を否定されているように感じてしまうから、自己防衛のために「反対意見を聞かない」という行動になるのかもしれません。

そのあたり、実は昨年、大島美幸さんの「出産シーン」放映をネタにこんな意見を書きました↓

「出産シーン放映は子供のいない人への配慮が欠けている」発言の裏にあるもの

恥を忍んで言いますが(というか、既にいろんなところで言ってますが)、大島美幸さんへの「子どものいない人への配慮がない」という批判事態が、メディアのツリ記事だったのだそうです。

ネットの発展によって、あふれる情報にさらされている私たち自身が、いろんな意味で、人の意見に対するリテラシーを高めないといけないなあと、改めて考えさせられた番組でした。

←記事一覧に戻る

MENU

CLOSE