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正社員は勝ち組?~農薬混入事件に思う

2014.01.29

マルハニチログループのアグリフーズ製造の冷凍食品に農薬混入された事件で、契約社員の49歳男性が逮捕されました。
本人は、犯行を認めてはいないようなので、この男性を「犯人」とするコメントは差し控えます。
が、キャリアコンサルタントとして、逮捕が報道されて以来、いろいろなことを考えてしまいます。

一つ、ずっと感じている疑問があります。
この事件、非正規雇用(契約社員)=負け組 vs.正社員=勝ち組という対立構造で語られているようですが、では正社員は本当に勝ち組なんでしょうか?

雇用形態が多様な会社は本当に多くて、研修やカウンセリングで、そうした会社の社員にお会いすることもあります。
「私は優秀さを認められて、正社員になりました!」とハッピーでいるかと言ったらそんなことはなく、辛い思いをしている人が多いのです。

正社員に登用されたのは、確かにありがたい。
ただ、これまで、自分も契約社員として一緒に働き、思いを共有していた仲間から、「なぜあの人だけ正社員に?」と言われ、人間関係が壊れてしまったことは、非常につらい…
これから、契約社員の仲間と、どう接してよいのかわからない

そんな思いをしている人も少なくないようです。
また、正社員だからと、これまで経験したことのないような責任の重い仕事を担うことになり、雇用環境という意味でもつらいとおっしゃる方もいます。

正規社員という雇用形態が、勝ち組=安定的雇用と有利な給与という権利を勝ち得るという構図ではなく、単に「ずっとその会社に勤め続けることが前提」という意味でしかないような社会にならないと、非正規、正規社員、双方が感じている「つらさ」は解消されないような気がします。
現時点の覆うの会社の制度は、正社員と契約社員、どちらも直接雇用でありながら、待遇面で、契約社員の方が「損している」と感じサルを得ない点が多すぎる気がします。
(もちろん、雇用形態だけの差で、待遇面で差のないように努力されている会社もあると思いますが…)

たとえば、私が講師をさせていただいたキャリア研修なども、対象は正社員だけ。
長く働き続ける社員が前提…というのは理屈としてはわかるのですが…
今回の事件を見ても、将来のキャリア設計は、契約社員の人にも必要です。
それを「契約社員は個人の努力でなんとかしろ」というのは、待遇差と受け取られ不満に思われても仕方のない気がします。

せめて、一カウンセラーとして、ご相談に乗れるとお伝えし、自分自身も研鑽していくしかありません。

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