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自己理解を通じて「ストレス対処」力を高める2 ~ストレスマネジメント研修レポート

2014.10.09

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●他の人の対処方法の裏にあるものを理解する

前のエントリーで、ストレスの原因になる人に対し、「積極関与型」の人の行動の背景には、「後々も、その人が他の人に迷惑をかけないようにしなくては」という責任感があると書きました。

その責任感の強さが長所として認められているときには問題ありません。
ところが、実際にはそうした態度を「口うるさい」「おせっかい」と取られることも、けっこうありますよね。

実際に私も若い頃に、クラスの中で人の長所と短所を指摘し合うという演習で、このように描かれ傷ついた経験があります。
大人になってからでも、「口うるさいタイプ」として煙たがられたことがあったので、「思っても言わないようにしよう…」と、言葉を飲み込むようになってしまいました。

本来は善意の表れであるのに、周囲にそれがわかってくれないとなると、「自分は良かれと思っているのにわかってくれないから…」と、頑なになりがちです。
そうなると、もともとの「責任感がある」ということの良い綿が隠れてしまい、結果的に本来の「後々、他の人に迷惑がかからないように」という善意の目的も達成できなくなってしまいかねません。

そんな時に参考になるのが、他の人の「ストレス対処の仕方」です。

●目的を達成するために、他人の対処方法を学ぶ

先日の研修で見られたことですが、「所属する団体で迷惑をかけている人」への対処方法が正反対の2人がいました。

1人の対処傾向は、私と同じく「積極関与型」。
対してもう一人は「自己抑制タイプ」。
思ったことをすぐには口に出さず、様子を実ながら慎重に対処する傾向の方でした。

興味う深かったのは、「自己抑制タイプ」の方も、なぜそうした対処をするかという理由に、「のちのち、他の人の迷惑にならないために」と、積極関与の方と同じことをおっしゃっていた点です。
つまり、下手に態度の悪い点を指摘して相手が逆恨みでもしたら、かえって事態は悪くなってしまうことを心配して、「様子を見る」という対処を取るのだそうです。

表面的に表れる行動は対象的ですが、その背景にある問題意識や目的は共通していたのです。
お二人のの目的は共通ですから、その目的達成のために…ということを踏まえれば、たとえ正反対であっても、
お互いの対処方法を受け入れる気持ちにもなれます。

これがもし、表面的な「行動」だけを見直すように指摘されたらどうでしょう?
積極関与型の人に、「そんな態度はよくない、もっと様子を見て慎重にすべきだ」と指摘したら「私の善意をくみ取ってもらえない…」と反発されそうですよね。
自己抑制型の人に、「もっと相手が周囲に迷惑かけていることをはっきり伝えるべきだ」と言ったら、「かえって逆効果になったらどうするんだ?」と受け取られ、スルーされちゃいそうです。
自分と違った行動パターンを受け入れるには、それなりの理由が必要で、それには「何を目的としてその行動をとるのか?」を明確にすることが有効なのです。

ラザルス博士は、ストレスを上手に乗り切るには、8種の対処方法をできるだけ広く使えることが必要と結論付けています。
そのためには、自分の対処方法の傾向をしるだけでなく、その背景にある自分の思いや目的を理解し、その目的達成に照らして他の対処方法の活かし方を考えることが有効なのです。
「高ストレス社会」と言われる現代社会、自己理解を通じてストレスへの対処力を高めていけたらと思っています。

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