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ずるい英語

2014.09.06

こんにちは。
すっかり秋らしい気候になった三連休ですね。9月頭に引っ越しをしたのですが、涼しくて片付けするには助かります。

さて、知人であり、私も参加している「捨てる英語クラブ」主催者でもある青木ゆかさんが、先月、本を出版されました。
その名も「ずるい英語」

ずるい英語

英語の指南本なのですが、内容がすばらしい!
コミュニケーションの本質を突いたものなのです!!

私達が英語を話すとき、英語らしい言い回しや気の利いた表現をしようとしちゃいますよね。
この本では、そんな気持ちを捨てて、自分の知っている範囲の英語を駆使して、相手に伝えようということを伝えています。
青木さん主宰の「捨てる英語クラブ」では、Facebookグループを通じて、ほぼ毎日、青木さんが出したお題について、この方法論で英作文を行っているのです。

私は、このクラブに参加しているうち、気づいたことがありました。

「これって、日本語でも同じことが言えるんでないかい?」

日本語でも、私達はつい、かっこいい言葉を使いたがります。
頭を良く見せたくて、小難しい言葉で語ります。
特にビジネスの場においては、自分が優れた存在であることを誇ろうとするかのように、抽象的な言葉を使っています。
でも、それでは実は関係者の間で、中身を理解できていることは少ないのです。

「成果が低下している原因は、従業員のモチベーション低下が第一の理由に挙げられる」といった文を考えてみましょう。

「成果」って具体的に何のことを指しているの?利益?売上?それとも品質?
「モチベーション低下」って、どういう状態なの?仕事そのものにやる気がない?それとも「売上」にコミットせず、違うものを追い求めているということ?

などなど…一見わかったように見えて、具体的なことに突っ込むと、解釈できる幅がものすごく広いことに気づきます。
もし、関係者がこの文章でわかった気になっていたら、お互いの解釈の差が、思わぬすれ違いを生むことも予想されます。

「ずるい英語」で提唱されている方法だと、できるだけ平易な言葉を使うので、その結果、具体的になり、こうした解釈の差は生じにくくなります。

英語のみならず、コミュニケーションギャップに関心のある方に、ぜったいお勧めです!

IMG_1574.JPG
<著者の青木ゆかさんと。出版パーティーにて>

 

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