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マインドフルネス体験 ~すみません、誤解してました

2017.06.26

巷で噂の「マインドフルネス」。もともとヨガをしていることから、関心はありました。
昨年ご縁があって、某大学病院の開催する「マインドフルネス教室」に、8カ月間、通う機会をいただいたのです。

グーグル社をはじめとする好業績企業が取り入れているという「マインドフルネス」。
仕事の成果をあげられるのではないか?という期待が、私の参加理由です。

内容は、「マインドフルネス瞑想」といわれる、いくつかのパターンの瞑想を、指示されたタイミングで行い、教室では、参加者同士でその振り返りを語り合うというもの。
坐禅でお坊さんに警策で肩を叩かれるような、強く指導を受けることはありません。
指導されているのはお医者様ですが、医者と患者の関係というより、もっとフラットで気楽な関係の中で実施されました。

瞑想の途中で眠ってしまうことや、雑念ばかりが出てくることも多く、「うまくできない」というのが私の悩みでしえた。
こんなに集中力がない人間だったのか…
私はつい、先の事の心配であったり、現実にはない妄想をしたりと、気が散ることが多いのです。

ちゃんと取り組んでいるだろう他の参加者のことも考え、少々自己嫌悪に陥って言いました。
でもみなさんも同様だったようです。

そんな時に、先生がおっしゃったことに「はっ」とさせられました。

「マインドフルネス瞑想は、何か特別な効果を期待するものではないのです。たとえば仕事の効率が上がるのも、結果としてそうなるだけ」
「寝ちゃっても、他の事考えてもいい。自分がそうした状態にあることを受け入れる。自分の状況を批判するのではなく、優しい好奇心で眺めてみましょう」

「マインドフルネス」に、仕事の効率向上の期待をしていた私。
雑念や睡眠に襲われてはいけないと思っていた私。
でも、そうした「こうあるべき」という期待は、それが実現できなかったときに、マインドフルネスそのものや、取り組んでいる自分への否定につながってしまいます。

それをバネにして「なにくそ」と頑張ることもよいかもしれません。
しかし、下手をすると「雑念に襲われないようにしなくては」と、方法論にこだわってしまうリスクもあります。
できない自分を否定し続けると、自分のことを受け入れられなくなってしまう結果にもなりかねません。

マイナスな状況であっても、まずそれを受け入れること。
その訓練が、マインドフルネスなのかな…そんな風に思うようになりました。

「現状を受け入れる」ことの重要性を感じながらも、そのことと「甘える」ことの違いがどこにあるのかがよくわからなかったり、「がんばることは良いことなのでは?」という思いもあります。
まだまだすっきりと説明しきれる状態ではないのが正直なところです。

しかし、現状をありのままに受け入れるということも、マイナスな状況での一つの方法としてありうるのだということを知ることができたのは、どこかすっきりとした気分になれました。

劇的なことがあったわけではない8カ月ですが、振り返ると人生に対する否定的な気持ちはそう怒らなくなっていました。
私は過去の後悔にさいなまれることはあまりないのですが、将来の不安が強い人間であることもよくわかりました。
でも、この8カ月を通じて、そんな自分自身を受け入れることができたように思えます。

良い8カ月だったな…と、この教室に出会えたことに、感謝の気持ちでいっぱいです。

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