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セクハラは男性の問題でもある

2018.05.04

先日、アンガーマネジメント講座に登壇しながら、自分の最近の怒りの例として、ふと口に出たのが、最近のセクハラ事件のことでした。
あー、私、この件では結構怒っているんだ…と気づきました。

特にイラっとさせられるのは、議論が全く本質的な方向に進まないこと。
パワーがある側がハラスメントをしないためにはどうしたら良いかの議論に、なぜならないのか?
「女性の記者を担当から外せ」なんていうのは論外で、「ハニートラップだろう」と言った、ハラスメントを受けた側の責任に帰したり、抗議活動する野党議員を揶揄する発言が出たり…
それが問題じゃないでしょ。

議論が本質的な方向に進まない理由は、男性側に当事者意識がないことのように思います。
つまり、ハラスメントの被害を受けるのは女性側であって、男性側はその痛みや辛さへの想像力が足りないように感じられます。
でも、果たしてそうなのでしょうか?

セクハラは、男性だって受けることがあります。
漫画やドラマがヒットした「逃げるは恥だが役に立つ」では、主人公が童貞であることを恥じ、隠そうとしました。
それは、いい年をした男性が童貞であることを許さないという規範が世の中にあることを示しています。
もっというと、女性経験があること、下手をするとその経験数の多い方が「男らしい」という思い込みが世の中に流布しているようにも思えるのです。
そうした「男らしさ」を強いる「童貞いじり」は、相手の人格の否定という意味からも、立派なセクハラといえます。
男性にとっても、セクハラは他人事ではないのです。

◆追伸
実は以前に勤務していた会社の社長の、福田次官の事件に対する言動に、かなりがっかりしました。
野党の女性議員の黒く服を着た抗議活動の様子を揶揄して、「こういう女性が活動するから、日本の#MeToo運動が盛り上がらない、(誰も、野党女性議員と同じように見られたくないだろうから)」といった発言をFacebookでしていたからです。

#Me Too運動は、昨年から行われていたもの。
盛り上がらなかったとしても、これまでの話です。
野党議員が抗議活動をしたのは4月。
盛り上がらない原因を野党議員の活動に求めるのは、時系列的に理屈が通りません。
起業家として社長を尊敬していただけに残念このうえなし。

本質的なセクハラを含む性的被害の防止のためには、加害者の心理状況を深く探って、「治療」していくことも必要です。
そんな思いを込めて、以下のコラムを書きました。

セクハラで失敗した人は、どうしたら再起が許されるか?

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