筑波大学インクルーシブ・リーダー・カレッジ同窓会でワークショップ!
2024.10.01
ダイバーシティ、インクルージョン、エクイティを考える勉強会
筑波大学では社会人向け講座が充実していますが、その中の一つ「インクルーシブ・リーダーズ・カレッジ(ILC)」を受講したのが4年前。
札幌に引っ越し、パンデミックが始まった年のことでした。コロナのおかげで?オンライン開催となったことで、札幌から受講も可能となったのです。
その講座の学生や卒業生が集まる会が年1回、筑波大学で開催されます。
ほぼ卒業生らの自主企画。DE&Iに関することであれば、ワークショップや展示などを行うことができます。
私は昨年に続いて2回目の参加。今年は「エンタメでDE&Iを語ろう」「子持ち様問題を考える」の2つのワークショップと行いました。
前者はお勧めの本を推薦し合う「ビブリオバトル形式」で、好きなエンタメ本(漫画も含む)のお勧めを競う合う形式。
DE&Iを考える、というと、つい肩ひじ張ってしまうところもありますが、「お気に入りのエンタメ作品」を語り合うということで、気軽にDE&Iについての問題意識を語ることができたように感じます。
「え、この人がこんな漫画好きだったの?」といった具合に、参加者の意外な面も垣間見ることができ、ぐっと距離感が近くなりました。おすすめされた作品、全部読みたいくらい!
「子持ち様問題」は、いま話題ですが、DE&Iの観点から考えることで、育児に携わる社員や、それをカバーする人といった区分けだけでなく、非正規やジェンダーの問題も見えてきます。
私は1メンバーとしてグループに入って話し合いをしたのですが、意外とこの件について問題意識を持っている人が多く、堰を切ったように語る人が多いことに驚きました。会社では表立って議論するのがタブー視されている反動のようなものを感じました。
それ以外のワークショップでは、「対立を溶かすワーク」と題して、今年亡くなられたアーノルド・ミンデル博士のプロセスワークの手法の一端を体験。
プロセスワークは、独立した頃からちらちらと周囲の近しい人が関わっていて、ずっと気になっていたもの。ユニークな発想が印象的でした。
もう一つの「DE&I研究会」のワークショップでは、「ダイバーシティ」「インクルージョン」「エクイティ」といったよく使われる言葉について、事前に各人が持つイメージを調査。その差異をテキストマイニングで分析した結果を共有しながら、対話を行いました。
共通の根本的な課題意識は共通なれど、そのアプローチ方法はさまざま。そんな多様さから生まれる楽しさを堪能した時間となりました。