【日々是好日】お点前の順番より大切なこと――裏千家茶道研究会での学び
2026.05.02

こんにちは。オフィス・キャリーノの朝生です。
先日、裏千家淡交会の研究会に参加してまいりました。 地域の支部ごとに開催されるこの研究会、私は東京のとある支部に所属しておりますが、実は以前はそれほど研究会への参加に熱心な方ではありませんでした。
当時は、「普段お稽古してくださる先生の教えを吸収するだけでも精一杯なのに、それ以上の高度な指導を受けても、自分にはまだ早いのではないか」という思いがあったからです。
しかし、札幌でお世話になっていたお教室の皆さんが、とても熱心に、そして楽しそうに研究会へ通われる姿を拝見し、私の考えは少しずつ変わっていきました。 「東京では札幌より頻繁に茶道に触れる機会がある。その環境に感謝し、もっとこの機会を大切にしなければもったいない」と考えるようになったのです。
そうして何度か参加を重ねるうちに、ある大切なことに気づかされました。 業躰先生がお伝えくださるのは、単なる「お点前の順番」や「手の動かし方」といった表面的なノウハウだけではありません。それは、「目の前のお道具や、お迎えするお客様に対して、どう向き合うか」という、極めて本質的な在り方でした。
帛紗さばきに込めるもの
例えば、帛紗(ふくさ)の扱いです。 お茶を点てる前、お客様の前でお道具を清めるプロセスがあります。 「お道具はあらかじめ綺麗にして準備してあるはずなのに、なぜわざわざ人前で清めるのか」。
その問いに対し、業躰先生は「お茶を点てる前に、まず自分自身の心を清めるのです」と仰いました。道具を拭くという行為を通して、自分の内側を整えていく。その静かな時間が、一座の空気を作っていくのだと。
自然に歩く、ということ
また、畳の上の歩き方についても深い学びがありました。 「型」を意識しすぎて角ばった歩き方をしてしまうと、見ているお客様までどこか緊張させ、窮屈な思いをさせてしまいます。
決まり事を踏まえつつも、いかに自然に、美しく歩くか。 それが座っているお客様にどのような印象を与えるのか。 こちらがしなやかに動くことで、お客様の心も解きほぐされていく――。
これらは、私たちが日常や仕事において人と接する際にも、通じるものがあるのではないでしょうか。
専門性と「在り方」
キャリアコンサルタントとして支援の場に立つ際も、スキルや理論(ノウハウ)はもちろん大切です。しかしそれ以上に、相手を尊重し、自分自身の心を整えて向き合うという「在り方」が、場のあり方をも変えることがあります。
完璧ではない私ですが、こうして茶道を通じて得られる気づきを大切にしながら、これからも一人ひとりのキャリアに寄り添っていきたいと改めて感じた一日でした。

研究会にはどんな着物を着るか、いつも悩みます。洋服の方も多く、写真のような、「ザ・お茶会」のような格好では改まり過ぎなのではないか…?でも、今回見たところ、着物の方はやはり「ザ・お茶会」でした😅
しかし、最近、なぜかお太鼓の上の線が決まりません💦
個人の力を組織力へ。ダイバーシティ推進・ミドル活性化は朝生容子へ