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二拠点生活を考える

2025.02.23

中富良野町長(左)、東京と二拠点生活中の稲葉さん(右)

ダイバーシティの第一人者でもあり、お友達の小嶋美代子さんが移住して、二拠点生活を送っている中富良野町。私も観光で、そして「ふらの女性サミット」で、何度か訪れています。

その中富良野町での二拠点生活を考えるイベントが、週末に行われたので参加してきました。

北海道に住むと体感としてわかるのですが、富良野は東京からそれほど遠くない。冬でも90%以上、稼働する旭川空港から、車で約1時間。都内からだと半日で到着。ただし、「車で」。列車は本数も少ないのですよね。北海道では鉄道があるだけマシとも言えますが。

何より豊かな自然に囲まれた土地ならではの景色や空気、そして美味しい食べ物が魅力的。息が深々と吸えます。ワーケーション施設も整備されています。

雪も湿度が低いので、重くないから雪かきもそれほどしんどくない。

もともと湿地を開拓者が開拓してきたので、アイヌから収奪したのではないのは、歴史的に救われるところ。

…と、新宿区生まれで、昨年から中富良野町の仕事を得て、二拠点生活を始めた稲葉さんも熱く語ってくれます。

それはわかる。富良野エリアを訪れると、身体が解放された感覚をおぼえます。でも、残念ながら私が二拠点生活する上で疑問に思っている事は解消しませんでした。

例えば、2拠点生活をする上での経済的基盤はどうするのか?

意外と近いとは言っても、2拠点を構えると言う事はお金はかかります。それを補うにはどういう方法があるのか例えば中富良野でできる仕事はどういうものがあるのか?

1番気になったのは、もうシニアの域に入る自分が中富良野のコミュニティーに居場所があるんだろうかということです。

それは、配布された移住促進パンフに感じた違和感から生まれた疑問です。

パンフに登場する移住者は、全て子育て世代で子供と夫婦の組み合わせ。解説も、いかに子育てのサポートが厚いかをうたっています。

次世代にわたって長く地域の未来を担う人材や、税収を将来にわたって支えてくれる人材に移住を期待する行政側の意図はわかります。でもこれでは、そのプロファイルから外れた人、ミドルシニアや子どものいない人は、歓迎されていないようなメッセージを感じてしまうのです。

私が、おへそが少々横についている人間だから、そんなふうに思ってしまうのかもしれませんけどね。

害獣となって、処理されたエゾシカの川を使ったチャーム。北海道拠点とするタカハシアイリさんの作品。偶然にも中富良野カラーにシンクロ!

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