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念願の北欧・フィンランドへ!ヘルシンキの静けさとタンペレで触れたフィンレイソンの歴史

2026.08.18

マリメッコやフィンレイソン、アラビア、イッタラなど、北欧デザインが好きな方にとってフィンランドは一度は訪れてみたい憧れの国ではないでしょうか。この夏、念願が叶ってついにその地を訪れることができました。今回は夫の趣味も兼ねてスウェーデンにも足を延ばす旅ですが、まずは最初の滞在地であるフィンランドでの気づきや感想を綴りたいと思います。

ヘルシンキの心地よい「余白」と静けさ

ヘルシンキを後にしてストックホルムへ移動した今、改めて振り返ると、ヘルシンキはとても広々としていて、のんびりとした空気が流れる街だったと実感します。平日の午後に到着したストックホルムが多くの人々で賑わっていたのに対し、ヘルシンキは驚くほど落ち着いていました。

現地の人々は体格が良く大柄ですが、不思議と圧迫感を感じません。街並み自体にゆとりがあり、人と人との距離感が保たれていることに加え、何よりフィンランドの人々がとてももの静かだからだと感じます。現地のコメディアンが自虐ネタにするほど「シャイで静か」と言われる国民性ですが、まさにその通り。空港や駅など人が集まる場所でも騒がしさを感じることがなく、日本以上に静謐な心地よさがありました。

暮らしに息づくデザインと、札幌生活で気づいた魅力

街中の人気スポットを巡ると、隅々にまで研ぎ澄まされた美意識を感じました。中央図書館Oodi(オーディ)やテンペリアウキオ教会、立ち寄ったカフェなど、シンプルさの中に木肌の温もりが生かされ、どこかほっとする空間が広がっています。

豊かな植生には北海道を彷彿とさせる部分もありましたが、厳しい冬を家の中で過ごす時間が長いからこそ、インテリアや身の回りのデザインに対する感覚が磨かれていくのだろうと納得がいきました。実は以前の私はそれほど北欧デザインに心惹かれていたわけではなかったのですが、かつての札幌での暮らしを経験したことで、その温もりと機能美の素晴らしさに目覚めたという背景があります。

大好きなフィンレイソンの故郷・タンペレへ

北欧デザインの中でも、私が特に愛用しているのがFinlayson(フィンレイソン)です。代表的な象のモチーフ「Elefantti(エレファンティ)」のデザインが特にお気に入り。マリメッコも素敵ですが、私には少し控えめで優しい佇まいのフィンレイソンがしっくりきます。

今回の旅はムーミンやトーベ・ヤンソンゆかりの地、そして大好きな映画『かもめ食堂』のロケ地巡りが大きな目的でしたが、フィンレイソンのアイテムを本場で手に入れることも楽しみのひとつでした。そして、念願のムーミン美術館があるフィンランド第二の都市・タンペレへと足を延ばしました。

ヘルシンキから特急列車で約1.5時間。タンペレはフィンレイソン発祥の地でもあります。創業当時、町の住民の半分がその工場で働いていたというほどの産業の中心地でした。

創業者のスコットランド人ジェームズ・フィンレイソンは孤児院を設立するなど社会貢献に尽力し、事業を引き継いだヴィルヘルム・フォン・ノットベックは女性の雇用を本格化。従業員のために学校や病院、保育園、さらには独自の社会保障制度まで整備した先進的な企業でした。女性たちのために美しい噴水を寄贈するなど、街の発展に大きく寄与した歴史が残されています。

女性の自立を支えるのは、やはり確かな経済力です。世界経済フォーラムの「ジェンダーギャップ指数」において世界第2位を誇るフィンランドですが、こうして19世紀から世界に先駆けて多くの女性を雇用し、一人の労働者・生活者として尊重してきた歴史こそが、今日のジェンダー平等社会の確固たる素地になったのだと肌で感じました。

タンペレ、フィンレイソンショップでの収穫

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