【「あさイチ」での議論】(Facebookページ再掲)
※Facebookページに書いたものの再掲です。
NHKの朝のトーク番組「あさイチ」で、子どものいない女性の生き方について特集されていました。ご覧になった方も多いのではないでしょうか。
今回の番組で興味深かったのは以下の二点です。
(1)子どものいない女性の事例を複数とりあげ、理由は一つではないことを紹介していたこと。
山口智子さんのように、「子どもはほしくない」と積極的な選択をした人もいれば、人生の節目節目で選択した結果、「ほしくなかったわけではなかったけれど、結果的に持たないことになった」人、また不妊治療に取り組んだ結果、最終的に「子どものいない人生」を選んだ人、「子どもがいない」理由もそれぞれです。それぞれの立場で出会う悩みを紹介し、議論するという形式でした。
(2)子どものいる女性と子どものいない女性と、それぞれの立場での議論をしていたこと。
子どもがいる女性として、タレントの山口もえさん、作家の川上未映子さんが登場。それぞれが子どもを持つことになった経緯も紹介されていました。
それを見ていると、子どもがいる/いないは、結果論であり、子どものいない人と同じように、人生の節々で悩んできたことがわかりました。
一方、子どものいない事例の中で、自分に近い立場であっても、「そんなことを言われても私はあまり気にしないなあ」という例もありました。
川上さんが、「子どもがいない人に気を遣って、あまり子どもの話をしないようにしている」といった趣旨の発言をされていました。作家という公の場で発言する立場であるということもあっての配慮とは思うものの、そうした配慮は必要以上のものと感じてしまうのは私だけでしょうか。
別の局面で考えると、結婚している/していないこと、親とうまくいっている/いっていない…家族に関する事情は人それぞれです。自分とは違う状況の人への過度な配慮で、家族に関する発言ができないというのも、ずいぶん息苦しい世の中であるように思うのです。
そうした意味でも、お互いの立場を尊重し、「人は人」とそれぞれが考えられるようにしたいなと改めて感じたのでした。
2016/05/20 | ダイバーシティ, 大人女性のためのキャリアデザイン, 子供のいない人生を考える あさイチ 子どものいない
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