英語で「ブッダの教え」を学ぶ
築地本願寺さんが、5月から銀座で開始した「kokoroアカデミー」の「英語から考える仏陀の教え」講座に参加してきました。
講師は、山口県のお寺の次期住職である大來尚順先生。私は見たことなかったのですが、TV朝日の「ぶっちゃけ寺」にも出演されており、ハーバード大学神学部に留学して研究に励む国際派でもあります。
私は「仏教のことを英語で外国の人に説明できたらよいなあ」ぐらいに軽く考えて参加したのですが、実は自分が一番、仏教のことを理解できていなかったことに気づかされました!
仏教用語を英語で何というかを学んでいくのですが、英語にすることで、むしろ本当の意味がわかりやすくなるのです。
たとえば、「ブッダ」は、そのまま「Buddha」とも訳しますが、尚順先生は「Awakened One」と訳されてもいます。
「目覚めた人」ですね。
また、「さとり」といっても、同じ仏教でも宗派によって微妙に意味合いが異なり、禅宗では「enlighentment」、浄土宗では「awakening」、そして築地本願寺の浄土真宗では「Realization」と訳せるのだとか。
一番、意外で、なるほどね、と思ったのは「四諦」の訳。
「四諦」は以下のような意味です(参考:「これだけは知っておきたい仏教用語」)
苦諦(くたい) | 人生は苦であるという真理で、その苦は四苦八苦に分類されます |
集諦(じったい) | 集とは苦の原因の意味です。 |
滅諦(めったい) | 自分の心の持ち方であらゆる苦悩は消滅するという、苦悩や束縛から離れた境涯(涅槃の境地) |
道諦(どうたい) | 苦を滅するための八つの実践方法、すなわち八正道を説いています。 |
で、ご覧のように「諦」というと「あきらめる」と読みますが、それは「give up」や「surrender」の意味ではありません。
「諦」は「Noble truth」と訳されていました。
アンガーマネジメントで、「諦める」は仏教用語で「明らかにする」という意味だと学びました。
なるほど、真理を明らかにするということなのね…と、自分の頭の中で何かがつながった気がしました。
それ以外にも、1時間半の講座の中で、そうだったのか!と次々と気づかされることになりました。
仏教用語をそのまま聞くより、英語の方がわかりやすいことが、望ましいことなのかどうかはわかりませんが、仏教がより身近に感じられたのも事実。
何より、自分が苦しい時に支えになりそうな言葉を見つけられたのが、何よりの収穫でした。
▼築地本願寺kokoroアカデミー
”「KOKOROアカデミー」は、仏教的な考え方をベースにした講座や、日々の暮らしのヒント、人生や終活を考える講座が集まったアカデミーです。”
2016/07/17 | その他、日々のことなど, アンガーマネジメント, 日本文化
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