新たに学び始める効用
先月のことになりますが、いまお茶を習っている教室社中での初めてのお茶会が開催されました。
私が新宿区に越して、お茶の先生を探していたちょうどその頃、今習っている町田先生も、ご自身の教室を開かれたのです。
そんなタイミングに不思議なご縁を感じています。
教室が開かれて1年ちょっと。
メンバーはお茶を習い始めた人ばかりでしたが、そろそろ人前でお点前を披露できると先生が判断されたのでしょう。
気が付けば、私も既にお茶を習って6年になろうとしています。
覚えの悪い自分にいらつくこともありますが、なんとかここまで続けてこられたのも、引っ越す前に教えていただいた奥田先生、今の町田先生と、師に恵まれていたからだと思います。
40過ぎてからの手習いですが、年を食ってから習い事を新しく始めるのは、なかなか効用が大きいなと感じています。
とにかく謙虚になれるからです。
というか、謙虚にならざるをえない(^^ゞ
年を取ると、仕事ではベテランになってきて、注意をしてくれる機会はめったになくなります。
そうなると、つい謙虚さをわすれがち。どこか傲慢になってしまいがちです。
その歯止めとなるのが、新しいことを習うということだと思うのです。
覚えの悪くなった頭や、わかっているけれど、うまく体との回路がつながらなくなっている自分に焦りとイラつきを感じます。
時には厳しいことを言われることもあります。
しかし新しい世界が開けると同時に、自分の足りないところを知ることができます。
足りないところというのは、自分の成長余地ともいえるのです。
50代になったら、今度は何を始めようか、楽しみな私です。
あ、茶道は果てのない学び。
もちろん、ずっと続けるつもりです。
2014/11/28 | 日本文化
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