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メルマガvol81発行 ~村木厚子さん講演「小さな違和感をないことにしない」

2021.02.11

雪中梅

メルマガ「大人女性のための一花咲かせるマガジン」vol81を発行しました。
「心の生活習慣病 処方箋」を掲載しましたので、こちらにも転載します。
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先日、元厚生省次官で、えん罪事件でも有名な村木厚子さんの講演会に参加しました。

お話の中で非常に印象に残っているのが、「お茶汲み」に関する経験談です。

入省したばかりの頃、珍しい女性のキャリア官僚ということで、上司たちの間で村木さんにお茶汲みをさせるか大議論になったそうです。結局、やらされることになった。
村木さんはそこで疑問を抱きます。なぜ女性がお茶くみをするのか?
しかし「できません。おかしいですよね?」とは言えなかった。言えなかったことが、ずっと心の中でわだかまりとなって残り続けたのだそうです。

すぐには言えなかったけれど、時が経ち、後輩ができた時に、自分が嫌だったことを彼女たちには経験させまいとし、そうすることでやっと気持ちの整理ができたと話されました。

場の圧力があると、空気を乱すことを恐れて思っていることを言えないことはよくあります。そんな時は「どうしてこうなってるんですか?」と、とぼけたふりをして単純な疑問として聞いてみたり、「嫌なんだよなあ」ってつぶやいてみると、意外と同じようなことを考えている人が見つかるものです。

もし、その時に仲間がいなくても、そうした疑問に思うような理不尽なことを後輩たちに引き継がせないことはできます。

「自分さえ我慢すれば」と感じた疑問をないことにしては、物事は進まない。その疑問を大事に考え続けることが、実は社会(身近な周囲のことも含め)を少しずつでも変えていくことにつながるのだと、村木さんのお話をうかがって感じました。

あなたが、忘れようとしても忘れられない小さな疑問は何ですか?

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