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40歳からの転職 成功のポイント

2019.06.12

最近、たて続けにうれしい知らせが届きました。
以前に個人キャリアコンサルティングをした方から、転職先が決まったとご連絡をいただいたのです。

そのうちの一人、Kさんは、半年ほど前にお会いしたのをきっかけに「キャリアコンサルタント」の資格取得を目指すことになったので、特に印象に残っています。

Kさんからお問い合わせをいただいた当時、勤めていたのは法律事務所のアシスタント職。
いくつかのお仕事を経験されて数年前に転職で決めたこの仕事、お給料面やワークライフバランスの面では不満はお持ちではありませんでした。

実は法律事務所のアシスタント職は、人気のある仕事の一つです。
知的で堅実で、ワークライフバランスが取れやすい。
法令順守という点で、労働条件的にブラックなことはないだろう…という期待もあるでしょう。

しかしKさん自身は毎日繰り返しの業務内容や、個人商店的であまりチームとして協力し合う機会が少ない仕事の進め方に飽き足らなさを感じていました。

Kさんの特徴は、そのスピード感ある行動力です。

1回目のコンサルティングで、自分の希望する今後のキャリアの方向性が見えた途端に「国家資格キャリアコンサルタント」の講座に申し込み。
「まずはやってみよう」
そんな意欲を感じます。

次にお会いしたのは、講座を修了された後でした。
資格は取ったものの、これからどのようにそれを活かしたらよいか…そんなご相談だったのです。
残念ながら、講座の中では自分が次にどういった仕事につきたいかは、具体化できなかったそうです。

最近の講座内容はそれほど詳しくはありませんが、私が受講した時を思い返すと、確かに世の中の職業の知識は得られても、キャリアコンサルタントが活動する領域を掘り下げる時間はそれほどなかったような…。
現実的に講座の時間内では難しいと考えられます。

「独立開業」や「企業内~」と一般に言われる「士業」と比べると、「キャリアコンサルタンティング」が適用できる範囲が広いことも、かえって悩みを深くさせる要因かもしれません。

年齢でいえば幼児からシニア・終活まで。
対象も、第一線で活躍するエグゼクティブの悩み対応から、生活に困窮する人への支援もあります。

誰に対してどんな支援したいのか?
その思いが明確にならないと、キャリアコンサルタントとしての活動領域を決めにくいところです。

Kさんと2回目にお会いした時には、これからの方向性が見えずもんもんとされているように見受けられたので、まずその思いを解きほぐすことに着手しました。

その中で見えてきたのが、「自分と同じように、やりがいをもって働く場が見つけられずに悩む女性を支援したい」という思いでした。

そこで初めて、具体的にどんな会社でどんな仕事だったら、Kさんの思いを実現しやすいかを考えていきました。

気を付けなければならないのは、一足飛びに理想を実現しようとし過ぎない点です。

たとえば、Kさんの思いを実現しやすい職種としは「企業の人事」の仕事も考えられます。
しかし、Kさんは人事職の経験もなく「一般企業」の業務経験もあまりお持ちではありません。
とすると、人事職の応募しても決まるにはハードルが高すぎます。

「何を実現したいか」という大きな目的を考えずに、具体的な職種をゴールにしてしまうと現実と理想のギャップに苦しむ可能性が高いのです。
それよりは、ある程度の年数をおいて、その中でステップを踏みながら、自分の思いを実現する方が現実的です。

いろいろ考えた結果、「人事」に近い「一般企業勤務」で、かつ「自分と同じように悩む女性」との接点が多い、人材紹介会社のコーディネート職に当面のターゲットを決めました。

Kさんから内定を得られたという連絡が入ったのは、それから間もなくのことです。
あまりのスピードに、またまた驚かされました。
コンサルティング後、すぐに転職活動を始められたのだとか…

Kさんの例を見て感じた「成功のポイント」は以下です。

■「どんな自分でありたいか」の思いを先に明らかにする。手段を先にしないこと。
■行動が大事。行動することで見えてくることがたくさんある。
■一足飛びに理想を実現しようとしない。ステップを踏んで実現する方法を考える。
■自分一人で悩み過ぎない。誰かに相談することで自分を客観視できる。

Kさんのご活躍を、心から期待しています!

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