専門職としてのキャリアを追求するのにさらに資格が必要?というご相談
2016.03.27
Nさんは、外資系企業で専門職として働く40歳の方です。
前職は大手メーカーで働いていたのですが、法律の分野の専門職としてのキャリアを追求したいと、転職に踏み切りました。
ところが、今の勤務先は、どうも期待していた専門性を深めることは難しいかも…と違和感を持たれ、相談にいらっしゃいました。
今の勤務先では、確かに「専門職」としてのポジションが確固としてあるものの、業務範囲が明確に定められていて、仕事の範囲が限定的…
仕事を通じて成長していけるような実感が持てない…
だったら担当範囲を広げるのに、法律家としての資格を取ったらほうが良いのかと思うけれど、いまさらまた改めて、多大な時間とお金をかけることには疑問がある…
Nさんは、これまで、留学などで望ましいキャリアを実現されてきました。
今回も、キャリアチェンジのために、何か資格を取るべきでは…と考えられたのも、これまでの成功体験から考えれば自然です。
でも、実はキャリアチェンジは、資格や学歴だけで可能になるものではないのです。
その人が、どんなことが得意としていて、何を任せられそうかということで決まります。
そして、それは資格や職種といった、誰にでもわかりやすいものだけで表されるものではありません。
Nさんの場合、お話しするうちに見えてきたのは、「何かを立ち上げるときに力を発揮する」ということでした。
前職で経験されたジョイントベンチャー立ち上げでは、相手が外資系ということもあって、大変な交渉や調整が求められたそうですが、それを何とかやり遂げられたとのこと。
留学もされて語学力や異文化理解力が高いことも大きなアドバンテージです。
ご本人も、その経験に誇りを持たれていることがわかりました。
だとすると、ビジネスの立ち上げ期、特にグローバル展開ビジネスにおいて「専門性」があるといえます。
「手に職をつけて長く働く」の「手に職」の部分は、けっして職種や資格だけをさすのではありません。
会社の成長ステージやビジネスの段階といった切り口からも見出すことができます。
Nさんが、やはり資格を持っていたほうが良いと考えられることもあると思います。
ただ、その場合にも、ご自身の経験に根差した強みを寄り強化する資格を目指されることをお勧めします。
【Nさんのカウンセリングを受けてのご感想】
> 1.なぜ、朝生の個別カウンセリングを受けようと思いましたか?
今の仕事に満足できていないから
> 2.個別カウンセリングを受ける前の問題点は?
自分でイニシアチブを持って仕事ができるようになるには資格が必要と考えていた
> 3.個別カウンセリングを受けて解決できた点(気がついた点)は?
資格というよりは自分の強みが生かせる土壌にいることが大事と気づいた(生かせる強みがありそうだと気付けた)
> 4.この個別カウンセリングをどんな方に紹介したいと思われますか?
もっとステップアップしたいと望んでいるけれど、視野が狭くなっていてどうすればいいかわからない人。
> 5.個別コンサルに興味を持っている人に、是非一言メッセージを!
朝生さんは新たな視点を示してくれます。その気づきは自分への自信にも繋がります。