学生からのOG訪問を受ける
2019.02.15
何十年かぶりに学生さんからの「OG訪問」を受けました。
ビズリーチさんが運営するOB/OGと学生をつなげるサイトがあり、そのサイト経由で問いあわせをいただいたのです。
(そういえば、そのサイトが立ち上がった数年前に、登録していたのでした…すっかり忘れていました)
正直、私は今の学生にとっては親世代にあたる年の差があり、かつ、既に会社員ではないので、私を訪れてくれる学生さんがいるとは思っていませんでした。
単なるサイト変好奇心で登録したのですが…
私のプロフィールを見て、女性の働く環境に問題意識を持った人が問い合わせてくれたんですねー。
訪問してくれたKさんは、文学部で教育学を、特に初等教育について研究しています。
国際交流のサークルに所属し、自らもスウェーデンに1年留学経験があるのだとか。
かの地の女子学生と日本とを比べて、いろいろ考えるところがあったそうです。
たとえば、ゼミでのディスカッションでは、女子学生が数の上では上回っているのに、議論の中心になるのは男子学生。
女子は男子に発言を譲っているように思えるとのこと。
また就職活動でも、総合職を目指す女子はほとんど周りにいなくて、大手日系金融などの会社で「エリア職」志望の友人が多いそうです。
そんな友人を「もったいない」とKさんは評していました。
Kさんは、思ったことはどんどん発言するタイプで、就職活動も外資系など女性が活躍している風土の会社を目指しています。
しかし、そうしたKさんに対して、親御さんは「女の子はそんなにがんばらなくてもよいのでは」といった言葉をかけるのだとか。
なんだかまるで30年前の、私の就職活動の頃みたいです。
思った以上に性別役割意識って変わっていないのですねー…。
いえ、私たち均等法世代が本当の意味で「活躍」できなかった前例をみて、むしろ保守化の揺り戻しが生じているのかもしれません。
ある関西の市のデータですが、小学校から中学、高校と年齢が上がるにつれ、生徒会などの長の女性比率が下がるのだそうです。
思春期を迎えて数値が下がるのを見ると、背景には、「女が出しゃばると嫁にいけない」的な価値観が無意識の中にあるのかもと思ってしまいます。
わからないでもないけれど…
自分らしさを殺して、それで幸せになれるのか?
そんな疑問がわきます。
自分らしさを愛してくれる人を見つけてほしい…そう思います。