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「女性リーダー育成」への思い

2020.11.03

先日、某大手メーカーの女性向け「ダイバーシティリーダー研修」を実施しました。

その会社で女性が「総合職」として、ある程度まとまった人数が採用されはじめたころに入社した受講生たち。ちょうそ30台半ばを迎え、ライフイベントも多い時期にあたります。

今年度、初めて「総合職女性」に、こうした研修を実施されるとのこと。

そうした背景をふまえ、これから「リーダー」として活躍するために、どんなキャリアを歩んでいったらよいのかを考える仕立てとしました。

私がこの研修で伝えたかったメッセージを集約すると、以下になります。

「リーダーとは、何か特定のタイプを指すものではない。多様なスタイルがある」「そしてそのベースには”自分らしさ”があるもの」

「”キャリア”も様々。結婚して子供をもって両立して…というものではない。シングル、DINKS…さまざま。ただ、どうありたいか?はよく考えよう」

「管理職になりたいか、なりたくないか、も自由な選択。ただし、管理職にならない限り、女性の”働きづらさ”はなかなか変えられない。その当事者が変えていかない限り、変わらない」

特に3つめ。

総合職だからといって、喜んで管理職になるかというと、そんなことはないわけです。
「絶対になりたくない」という人はさすがにいませんが、「なってよいのかな?」ぐらいの疑問を持っている人は多い。

そう思う理由は、ワークライフバランス。今の管理職を見て「あんなにすべての時間を仕事に費やせるだろうか?」と疑問に思うわけです。管理職、「24時間戦えますか?」と言われてきた世代ですからね…
まして子供さんや介護する相手がいたならば、それはもう「むり!」というしかありません。

ただ、そうして管理職へのステップを手放したことが、いつまでたっても本当の意味で、多くの女性が活躍できる組織文化を作れなかったことにつながっているのも現実です。
両立に苦戦した経験がそれほどない人ばかりが管理職になるから。

それは男女雇用機会均等法世代の反省でもあるのです。

「むり!」と思った結果、従来型の「24時間戦えますか?」的な働き方スタイルに順応させるか、それが無理ならやめるか…そうした選択をしてきたのが均等法世代でした。

後輩の女性には、同じことを繰り返してほしくない…そんな思いもあるんです。
まあ、勝手な先輩の思いなんですが。

受け止めてくれたら、それは本当にうれしい。
その時は先輩として全力でサポートしたいですね!

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