森のリトリートで感じたのは?
2018.05.27
前々から興味があった「森のリトリート」に参加してきました。
※「森のリトリート」の主催者等の詳細はこちら
コーチをしている複数の知人から、「楽しいよ」と勧められていたものの、二泊三日の本格バージョンは、日程的にも金額的にも気軽に参加できるものではなく、二の足を踏んでおりました。
参加にためらうふがいなさを感じていたところだったので、鎌倉で1日バージョンがあると聞き、前のめりで参加申し込みしました。
初めて乗る、懸垂式の湘南モノレールにちょびっと興奮しながら、「鎌倉広町の森」に向かいます。
駅から森に近づくにつれ、木々のにおいが強まってくるのを感じました。
「萌えいずる」…そんな言葉が浮かびます。
参加者は12名。スタッフの方が5名。
ガイドのもと、ゆっくりと森の中に入っていきます。
いったん森に入った後は、各自が自分の好きな場所を見つけ、そこでしばらく過ごします。
その後、集まって、一人の時間に感じたことを語り合います。
昼食をはさんで、また一人時間と、その体験の分かち合いを行います。
私は道すがら気になった、えのき(多分)の元で午前中を過ごしました。
二本の木が一つになったような木で、枝が大きく張り出しています。
そこにリスが何匹もいたのが見えたのです。
鳥の鳴き声化と思っていたのは、そのリスたちが発していて、びっくりしました。
リスのように張り出された枝の上で過ごしたい…そう思ったのですが、さすがに登り切れず、根本で過ごしました。
午後を過ごしたのは、また別の木です。
ちょっと日陰のくぼ地にあった木で、木肌の様子に惹かれました。
ところが、なぜか蚊が多くて、リラックスしていると「ぶーん」という音が…
虫よけはしていたので、指されることはなかったのですが、虫が本当の意味で気にならないようになるには、まだ修行が足りないようです。
本来、一人で過ごす時間は、自分の内部と対話するためのものだったのかもしれません。
しかし、私はひたすらうとうとしておりました。
後から聴くと、森にはリラックス成分があふれているそうなんですね。納得。
不思議だったのは、アトピーかぶれ(と思われる)部分が全くかゆくなかったこと。
私は長年、右手にカブレのような、あかぎれのような、ガサガサが所々にできていて、薬を塗らないとかゆみが止まらず悩みの種でした。
森から帰る電車の中で、ふと手の荒れが目に入り、そういえば、全然かゆくなかったことを思い出したのです。
森は、こんな不完全な私も包み込んでくれているような気がしました。
普段、自分らしさを主張しないと…と、どこか肩ひじ張っているところがありますが、そんなことしなくてもよいんだよ…と感じたのです。
もう一つ、感じたのは「死」でした。
森の中には、何本も倒木を見かけました。
あるいは、アリが別の昆虫の死骸を運ぶさまを見ました。
生と死が隣り合わせで展開されているのが森。
私の年齢を考えると、徐々に「死」の側に近づいていることは否めません。
だとしたら、森の中で観たのように、自分が他の生物の栄養になるような「死」を迎えたい。
そんな思いが浮かんできました。