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ハードな職場から事務職に転職したものの、現状に疑問を持つ方のご相談

2016.10.15

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Kさんは、現在大手の不動産管理会社で事務職で「主任」として働く40歳の女性です。

以前は、小売業で、一つの部署の責任者として商品企画や店舗運営の仕事をされていたものの、かなりのハードワークに疑問を感じ、30代前半で転職されました。
比較的残業も少ない今の仕事を選んだのは、「燃え尽き症候群」にならず、長く働き続けたいと考えたからです。

ところが最近、会社に行くことが非常に辛くなってきたとのこと。

その理由をお聞きすると、
男性は指示をする立場で女性はそれを受ける立場という固定的な役割分担や、定型業務が続く毎日、かつ、ちょっとしたミスも許されなず、叱責される風土などが、だんだんと苦痛になってきたとのことでした。

会社の方針変更から、他の担当業務を覚えることを求められ、ここ数年、短期間でさまざまな仕事を担当されてきました。

しかも、昇給・昇格の面では、制度上頭打ち。
将来の展望を見失っていらっしゃる状況でした。

Kさんのように、「ハードワークなので」という理由で、一般事務職への転職を志望される方は非常に多いです。
20年以上前だと、一般事務職は「結婚や出産で退職する」ことが前提にあり、長く働きたい人は選択しないことが一般的でした。
が、育休制度の普及などにより、「長く働きたいなら堅実な選択肢として事務職」が、今や常識となっています。

しかし、一般事務職が、長く働きたいすべての人にとってハッピーとは限りません。
その仕事の特性上、「合わない」「好きになれない」という人もいます。

あくまで一般論ですが、仕事の特徴としては以下のようなことがいえます。

・人の指示に従う比率が多い
・定型業務が多い(同じ仕事の繰り返しになりやすい)
・昇給・昇格に制限がある(総合職に比べると、早い段階で頭打ちになる)
・人と接する機会が少ない
・人と接するとしても社内の人がほとんどで、社外の人との接点は少ない
・研修受講などの人材育成の機会が制限されていることがある

Kさんの場合、前職でやりがいを感じていたのは、店舗でのイベントの企画でした。
一つの店舗を任されて、自分で考えて、その創造性を活かして売上アップにつなげていくことに手応えを感じていたといいます。

転職する際には、働く上で自分が譲れないもの、最優先で何を実現したいのかを明確にしておかなくてはなりません。

特に、「仕事のやりがい」については、人間の根源的なものはそれほどころころと変わるものではありません。
毎日、変化がある仕事の方が楽しいのか、定型業務の方が好きか?
自分に任される方がモチベーションアップするか、あらかじめ決まっていることを行う方が好きか?

たとえばこうした点で、自分はどちらのタイプか?
それが転職先の仕事でも実現できるのか?
把握しておくことが大切です。

Kさんは、転職先の仕事を通じて、ご自身のことを再認識することになりました。
残念ながら今の仕事の環境を一朝一夕で変えることは難しいでしょう。

だとしたら、趣味やボランティアなどで、「任される」「企画する」ことを実現できる環境を作っていくことが次善策として考えられます。
副業が可能だとしたら、それも良いでしょう。
あるいは、「企画する」ビジネスで独立することを将来の目標として、今から準備を始めるのも一つの手であると思います。

今の苦しく辛い思いは、将来の飛躍のために、いったん膝を曲げてタメを作っている状態なのだと思います。

(写真はイメージです。ご本人と関係ありません)

◆事後にご本人からお寄せいただいた声

(1) 個別カウンセリングを受けて解決できた点(気がついた点)は?

お話をしているなかで社会貢献したい・何か役に立ちたいと強く思っていることに気づき、現在の状況がそれには当てはまっていないため、どこかにズレを感じてきたのではないかと思いました。

今後についても、もう一度自分がどのようにしたいのかを見つめ直した上で、具体的に行動に移していくという道筋のようなものが見え、立ち止まっていたものが進める状態になりました。又年齢的にもゆっくりしていてはいけないこともわかりました。

 

(2) この個別カウンセリングをどんな方に紹介したいと思われますか?

現代社会では、働く女性は会社などで定期的にキャリアカウンセリングを受けることができるとよいと思います。男性以上に女性は環境・年齢により働き方が左右されると思いますので、時々立ち止まって自分の思いを確認してみることが大切だと思います。

 

(3) 個別コンサルに興味を持っている人に、是非一言メッセージを!

とにかく話を聞いてもらうことで、立ち止まっていたものが一歩進めるようになると思います。

そこがまた新しい何かの始まりだと思います!

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