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「諦める」事の本当の意味~「アンガーマネジメント講座」実施で考えたこと

2015.12.08

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先週は、アンガーマネジメントについてお話しする機会が2回ありました。
1回目は女性向けの朝活講座「つながるカレッジ」で。
もう1回は、トーマツイノベーション様が会員企業向けに開催しているセミナーの講師として。

「何かを学ぶのに最速の方法は人には教えること」などという話も聞きますが、今回も人にお伝えすることで、いろいろ気づくことがありました。

その中でも、自分でも普段意識していないことを発見してちょっとびっくりしました。

「自分が変えられることかどうか判断して、変えられることのみに集中する」ということをお伝えしていたのですが、

相手に対して「諦める」ということと、相手の人間としての可能性がないと「評価する」というのは違うなーと。

アンガーマネジメントでは、怒りをコントロールするツールとして「分かれ道」というものをつかいます。
いらいらする事柄に対し、「自分で変えられることか、変えられないことか」「重要なことか、重要でないか」の2つの軸で分別、
「重要で変えられること」に対し、自分の行動や意識を集中するという考え方です。

たとえば、自分をイラつかせる言動をとる人が職場にいます。
その人の言動に注意して変えようと思っても、まったく変わらない…
そうしたら、その人を変えるために自分が何かすることは「諦める」ことをお勧めしています。

でも、「諦める」というのは、自分の働きかけでその人が変わることを諦めるだけであって
その相手の人間としての可能性を諦めるわけではないのです。

ましてや、その人の人格を否定するものではありません。
もしかすると、自分の働きかけでは変わらなくても、別のきっかけで変わるかもしれない。

そこを忘れてはいけないな…と改めて感じた次第です。

ちなみに「諦める」の語源は、「諦観(ていかん)」という言葉が示すように、
「つまびらかにする」「明らかにする」が、本来の意味なのだそうです。
ネガティブな意味ではなくて、ものの道理を理解することで、執着をなくすという、むしろポジティブな意味であったとか…。
うーん、そうだったのか…

 

↓以前にこんなことも書いていました。

「話が通じない場合は割り切りも必要。だって違う人だから」

なんとなく、やっぱりそう思っていたんだね…

 

 

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