メルマガ「もう一花咲かせるマガジン」vol69 発行しました(心の生活習慣病予防術)
2019.05.02
社会人生活とほぼ重なっている平成を惜しんで発行したいとメルマガの原稿を書いているうちに、新元号の日を迎えてしまいました…。
連載「心の生活習慣病予防策」を抜粋して掲載いたします。
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心の生活習慣病予防術7
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※前号の内容はこちらから
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前回は、40歳代を迎えてから始めた茶道という「お稽古」で、自分の足りない部分を知り、年下にも頭を下げることを学んだということをお伝えしました。
いま振り返ってみると、自分の現状についての不満や悲しみが心の中にあふれていたら、そうした新たな境地を受け入れるのは難しかったように思います。
前にいた会社では、人事異動に不満があった時に、自分の希望する人を指名して相談できる制度がありました。私は降格処分を言い渡されたときに、斜め横の部署の部長を指名して、相談しました。
その時、その部長は、「今回の処遇の不満はわかるが、これからのことを考えた方がよい」とアドバイスをしてくれたのです。ごくまっとうなアドバイスだと思います。しかし、その時の不満は、残念ながら私の中では何も解消されることはありませんでした。
人は、強いネガティブな感情を抱いているとき、その問題を解決する方向に心が向かないものです。自分の気持ちを吐き出して、新しいスペースを作らないことには、問題解決方法を受け入れられる余裕を作ることができないのです。
部長のアドバイスは、私のことを思っての事であったのは間違いありません。しかし、私自信が、まず悲しく悔しい気持ちを吐き出さないことには、部長のアドバイスを受け入れることができなかったのです。
そのことに気づいたのは、約1年後にフラワーエッセンスの個別セッションを受けた時の事でした。
同僚からの紹介で何気なく受け始めたフラワーエッセンス・セッション。自分を元気づけるために藁をもすがる思いでした。
何回か連続で受けていたのですが、ある日、自分がどんな仕事をしてきたのかを話すことになりました。セラピストの方がじっくり話を引き出してくれるうちに、いつのまにか降格の事や不妊治療のことを話していました。その瞬間、涙がとめどなく流れてきてとまらなくなりました。
こんなにネガティブな気持ちが自分の中にたまっていたことに自分でもびっくりしました。
その後、キャリアカウンセラーの勉強を始めて「ラポール(信頼)を築くのには、「共感」が大切」と学び、この時のやりとりを思い出して、非常に腑に落ちたものです。
新しいことに気持ちを向けるのには、まずそれを受け入れる心のスペースが必要です。そしてそのスペースを作るには、吐き出す先と、吐き出せるようになるための時間が必要なのです。
(次号に続く)