母になれる人生、なれない人生 ~ドラマ「コウノドリ」より
2018.07.29
産婦人科のリアルを描いて人気のドラマ「コウノドリ」。この秋から第2シリーズが始まりました。
先週、描かれたのは、子宮腺筋症と卵巣チョコレート嚢胞をひどくして、治療のために子宮全摘の決意を迫られる助産師の女性(小松=吉田羊)、シングルマザーで子どもを育てることに格闘する医師の女性(倉橋=松本若菜)の姿でした。
独身で子どもの無いまま、子宮全摘を迫られた小松の姿に共感を覚えた人も多かったようで、リンク先ニュースのように、多くのメディアでもこの回は取り上げられています。
ただ、私がもっとメディアに取り上げてもらいたかったのは、小松と倉橋との関係です。
子どものお迎えがあるため、自分の患者であっても、緊急事態に対応できない状況にジレンマを抱える倉橋。周囲は「気にするな、お迎えに行け」と気遣ってくれるものの、医師としての責任感は、それでは解消されません。
そこで小松が、「私が迎えに行く」と申し出てくれるのです。それは、倉橋に医師としての責任を果たせ、と背中を押してくれることでした。
子どもの有無での対立構造で語られることも多いです。正直、子どもがいる人に対してうらやましいと思うこともあります。しかし、そうした感情を乗り越えても、お互いに職場の仲間として協力し合える可能性を示してくれたシーンでした。
https://www.excite.co.jp/…/ci…/20171125/Crankin_5289303.html