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映画『レンタルファミリー』上映最終日に滑り込み!家族の形を問い直すひととき

2026.03.27

〈神楽坂の街中に掲示のポスター〉

こんにちは。オフィスキャリーノの朝生容子です。

記憶が途切れ途切れになるほど忙しさに追われた3月でしたが、「どうしてもこれだけは見たい」と思っていた映画がありました。それが、映画『レンタルファミリー』です。

上映最終日と聞き、慌てて劇場へ。実はこの作品、私の住む神楽坂が舞台。街中に貼られたポスターを以前から見かけていて、「馴染みの街で何が起こるんだろう?」という純粋な興味から足を運びました。

正直なところ、事前の期待は「地元の風景を楽しめれば」という程度だったのですが……見終わった後は、予想を遥かに超える感動に包まれていました。

映画が問いかけるー「家族」って何だろう?

物語は、売れない米国人俳優・フィリップが「レンタルファミリー」というビジネスに足を踏み入れるところから始まります。偽りの家族を演じる中で、フィリップ自身が自分の生い立ちや家族を見つめ直し、同時に周囲の人々も彼に影響を受けて変わっていく――。

この映画を見て一番に考えさせられたのは、「家族って、一体何なんだろう?」ということでした。

• 血のつながった家族が、必ずしも人を幸せにするとは限らない。

• むしろ血のつながらない「フェイク」の家族の方が、その人のために純粋に行動してくれることもある。

• 近すぎる関係だからこそ、しがらみが邪魔をして素直になれない。けれど「仕事」としての関係だからこそ、頼めることもある。

一見幸せそうな「父・母・子」の形。その裏側にある疑問や歪みを、映画は静かに、けれど鋭く描き出していました。

人間の「クズさ」と「高潔さ」の同居

また、現代の日本社会に潜む「生きづらさ」の描写も印象的でした。

シングルマザーへの偏見、同性愛の困難、そして体裁を守るためにお金で物事を解決しようとする人間の浅ましさ。

登場人物たちが抱える「クズ」とも言える弱さ。けれど、それと表裏一体にある「高潔さ」や「温かさ」。人間の複雑さを丸ごと肯定してくれるような視点に、思わず背中を押されるような気持ちになりました。

神楽坂から天草へ、風景に癒されて

舞台は神楽坂や都内だけでなく、はるか長崎や熊本・天草の絶景へと繋がります。

昨年、長崎を訪れたばかりだったので、スクリーン上のあの美しい風景を懐かしい思いで眺めながら、「またゆっくり訪ねてみたい」と旅情を掻き立てられました。日本各地の魅力が詰まった、ちょっとした観光案内のような楽しさもあります。

今の私に響いた、それぞれの「親子」

私自身、いま親の介護という現実に直面しつつあります。

だからこそ、劇中の登場人物たちが親との関係に悩み、向き合う姿に、自分を重ね合わせずにはいられませんでした。

「正しい家族」という形に縛られすぎず、自分たちらしい距離感や絆を見つけること。

忙しい日々の中、ふと立ち止まって心の大事な部分に触れられた、貴重な時間となりました。

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