相手への疑問や不満をため込んでしまう方の相談
2015.08.14
キャリアコンサルタントの朝生です。
夏休みのせいか、キャリアのご相談にいらっしゃる方が増えてきました。
その中で、立て続けに「職場の人間関係に悩んでいるが、相手にそれを伝えられない」というご相談がありました。
うーーん、
思ったことをけっこうストレートに伝えるタイプの私にも、その気持ちに覚えはあるある…
相手に自分の気持ちを伝えるのをためらう理由は、いくつかあるようですが、特に多かったのが
「.自分が我慢すればよいから。相手に伝えることで嫌な思いをするより、言わない方が我慢できる。」という理由でした。
私は基本的には、相談者の方自身の成長のために、我慢せずに伝えることをお勧めしています。
ビジネスは、コミュニケーションが基本となるもの。
他の人に自分の意図を伝えて動いてもらうことが欠かせません。
責任範囲が広くなればなるほど、動かさなくてはならない相手は増えていきます。
広がる責任を担えるように自分を成長させたいのであれば、人に自分の気持ちを伝えることは不可欠といえるでしょう。
たとえ責任範囲が広がらなくても、うまく自分の気持ちを伝えられるようになった時は、仕事もスムーズに運べるようになりますし、変なストレスをため込まずに済みます。
相手をどうこうするためというだけでなく、何より自分を成長させる機会ととらえてみてはいかがでしょうか?
たとえ結果は思った通りに行かなくても、自分の力にはなるはずです。
あ、伝え方はしっかり考えましょう。
私がまずお勧めする方法は「Iメッセージ」。
コーチングやカウンセリングでは、よく使われる手法です。
ポイントは、主語を「あなたが」ではなく「私は」にすること。
「あなたの○○の点がおかしいのでは?」というより、「私は○○を疑問に思った」という言い方を比べてみましょう。
後者の方がIメッセージです。
自分を主語にすると、相手への評価のニュアンスが含まれないので、相手にとっても受け入れやすくなると思いませんか?
伝え方を考え、工夫することも、自分を成長させる一つのステップ。
人間関係で我慢している方の参考になればうれしいです。