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キャリアコンサルタントの社会的役割にシンクロニシティを感じる

2017.08.26

(参加したセミナー会場のある日比谷公園)

 

一昨日は、シンクロニシティというのは、本当にあるのだなーと思った日になりました。

仕事の後、キャリアコンサルタント仲間が主催するセミナー「キャリアコンサルタントの社会的役割」に参加。
法政大学名誉教授の諏訪先生による「キャリア権」についての講演と、それをもとにした参加者のディスカッションが行われました。

キャリア権は、組織が持つ人事権に対応する個人が自分自身のより良いキャリアを形成する権利で、諏訪教授が提唱されています。

その具体的な展開として、ミドル・シニア人材が学びなおしをし、活躍していくための社会インフラ整備の必要性が議論されました。

仕事の後に会場まで20分近く歩いてきたこともあり、「居眠りしちゃうんじゃないだろうか」と懸念しながら参加したのですが、とんでもない!
お話を聴きながら、どんどん脳が活性化し、「そうなのよ、そうなのよ!」とワクワクしてきます。

実は、先立つこと数時間前、ミドル人材の活躍推進にあたって、人材紹介業としてどんなサービスが必要か、語り合ったばかりだったのでした。

お話しさせていただいた相手は、某人材紹介大手のレジェンドと言われる方。
偶然、お知り合いになり、私からお願いしてランチをご一緒させていただいたのです。

人材紹介のサービスというと、多くはクライアント企業に人を紹介し入社いただくことで、収益が成立しています。
したがって、何人の人に転職していただくかが、業績の基準となります。

でも実際には、転職を決意する前段で、もやもやしている人が多いのではないかと思います。
私も人材紹介会社のお仕事を担当させていただいていますが、実際には「転職」の決意の前に、相談に乗っていただけたら…と思うことも多々あります。

特にミドルは、若い人に比べると、やり直しのチャンスは少なくなっています。
悩み始めた早い段階ではもちろん、たとえ転職した後でも継続的なフォローが重要だと思うのです。
しかし現状はそのニーズに十分お答えできていないなあ…

そもそも、「キャリア●●」という仕事に対して、人材紹介会社の役割名という先入観を抱いている人は多いですし。
ニュートラルな立場で相談に乗る人間の存在は、まだまだ知られていないのが現状です。
これをなんとかできないか?そんな観点からアイデア交換をさせていただきました。

人材紹介会社にとっても、転職前のもやもや時期に、ニュートラルな立場で相談に乗ることができたら、きっと利用する人にとっては価値が高いはず。
キャリアの転機は何度も訪れるので、長い目で見れば、会社にとっても利益になるのでは…
レジェンドは、そう語られ、深くうなづかされたのでした。

その後のセミナーでの諏訪先生のお話を聞いて、人材業界だけではなくて、企業側の認識を変えることや生涯教育のインフラが、同時に、いや、もしかするともっと先に着手することかもしれないと思い至ったのでした。

キャリアコンサルタントが、もっと気軽に身近な形で、利用してもらえるようにしていきたいなあ…
そんなわくわくする妄想を描く機会に恵まれて、幸せな気分でした。
目の前の仕事は終わらないけれど…(^-^;

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