「スチュワーデス?」と言われて考えた
2020.11.24
「お客さん、スチュワーデス?」
とある地方都市に出張したときのこと。
お客様企業での用事を終えて乗り込んだタクシーの運転手さんから、そう声をかけられました。
行き先が空港というわけでもないし、背も小さい私のどこを見て「スチュワーデス」と思われたのか?髪の毛を後ろで結んでいたのがCAさんぽっかったのか?
タクシーに乗ってそんなことをつらつら考えながら思い浮かんだことがあります。私が大学2年生の時に、自動車免許の教習所に通った時のことです。
大学生、しかも四年制の、というと、教官がみな一様に「先生になるのか?」と反応したのです。
男女雇用機会均等法が施工されて数年の頃。
女性が四年制大学を卒業して就く仕事といえば、教師ぐらいしか思い浮かばなかったのでしょう。(もしかすると「スチュワーデス」もあったかもしれませんが)
親の実家は房総の農村です。
四年制大学を出た従姉妹は、そういえばみんな教師になりました。
そのせいか、親戚も私が大学に入ったときは「教師になるのか」を思ったそうです。
それだけ企業に勤務したり、研修講師といった職業は女性にとっては一般的ではなかったのです。
タクシーの運転手さんは、もしかするとタクシーに乗る働く女性といえば、すなわちスチュワーデスぐらいしか思い浮かばなかったのかもしれません。
特に「女性の会社員」は、男性に比べると接点ないかも。
真相はわかりませんが、「タクシーに乗って働く女性=スチュワーデス」という先入観は、どこかで破っていただきたいと思ったのでした。