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「育休復職者セミナー」で大反省

2024.05.13

先日、ある大手メーカーさんでの「育休復帰者向けセミナー」に登壇しました。
初めてご依頼いただいたのが昨年のこと。おかげさまでご好評をいただいたということで、続けてご依頼いただきました。

私は子どもがおらず、当然、育休経験もないことをご承知の上で、「育休復帰した後のキャリアへのモチベーションダウンを避け、リーダーとしての意識を喚起したい」というご依頼でした。

初めて担当した昨年、受講者の優秀さとキャリア意識の高さに、正直驚きました。
今年もその思いは変わりません。

昨年の内容を踏襲し、最近のトレンドなどを反映した今年バージョンで登壇。
しかし…昨年から事後の受講生アンケートスコアが大きくダウンしてしまったのでした。

先方の事務局は、オンライン会議システムを変えたことによる動作の不安定さのためとおっしゃってくれました。

確かに昨年はzoomでスムーズな運営だったのに、teamsを使った今年は、ブレイクアウトルームに移動できない人がたびたび出るなどのトラブルが多発しました。

しかし…私自身が反省すべき、もっと大きな課題があったと感じています。

「育休復帰者」と一括りにすることに限界がきていること。
そして、今回の研修プログラムがそのことに十分対応できていなかったのではないか。

育休復帰者も増えてきています。一人目の人だけではなく、二人目、三人目の方もめずらしくありません。

管理職の人もいれば、まだ役職がない人もいます。

また、今回の研修で非常に気になったのが、「上司による環境の違い」です。

この企業様はワーキングマザーの支援制度は非常に充実しています。
しかし、それを享受できるか否かは、上司(おもにその部署のトップ)によります。

たとえば、在宅勤務。
制度はありますが、どの程度、在宅勤務ができるかは、部署のトップの判断次第。

ある参加者は、出勤が強く推奨されているため制度はあるが、在宅勤務にできない…とのこと。
他の部署ではできるのに、という思いが、輪をかけてモチベーションダウンになっています。

その一方で、在宅勤務の活用はもちろんのこと、上司の励ましと配慮に感謝し、「あんなリーダーになりたい」とまで言わしめる上司もいます。

こうした多様性に富んだ受講者のニーズに十分に考慮せず、会社側事務局の要望のみを反映してカリキュラムを作ってしまったことが一番の反省点です。

登壇したのは数か月前なのですが…ちょっとショックで今頃やっと綴ることができました。反省は活かしてなんぼ!がんばります!!

 

 

 

 

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