均等法世代も育休世代を応援したい ~育休プチMBA勉強会主宰者とやりとりして
2015.07.07
キャリアコンサルタントの朝生です。
雨が続きますねー。
先日来、持病の腰痛が続いています。
雨のせいなのか、一度よくなってぶり返し…
いや、雨ではなくて歳のせいかもしれません(^-^;)
さて、先日、シェアーズカフェ・オンラインで「育休ママがMBAを学ぶ上で注意すべきこと」と題した一文を寄稿しました。
「MBAを学ぶことは、限られた時間の中で仕事の成果を高めるのに非常に有効であると思う。
一方で、まだまだ日本企業は「勤務時間の長さ」で評価されることが主流だから、業務成果を高めたとしても、それが評価につながらない可能性があるので注意が必要…
そんなことを書いたのです。
その後、ここでとりあげた「育休プチMBA勉強会」主宰者の国保祥子さんとやりとりする機会がありました。
国保さんも、長時間労働で評価される組織風土については問題意識を持っていらして、育休ママ当事者の勉強会のみならず、企業向けに報告会を行ったり、経営者向け媒体への発信を強化するなどの活動を行っているとのこと。
素晴らしいなあ…と思うと同時に、ちょっとうらやましい思いもしました。
というのも、私たち均等法世代は、「長時間労働が前提」ということに気づくことなく、過ごしてきてしまった世代だから。
いや、「気づくことなく」というのはちょっと違うかもしれません。
「こんなに長く働かなくてはいけないの?」という疑問は感じたものの、「(男性と同様に)長時間働かなくては」と同調してきた世代だったのです。
うがった見方ですが、1986年に初めて成功された男女雇用機会均等法は、「男性並みに働けば」という前提付きで、企業で女性が働くことを「許可」してもらった法律であったように思います。
だから、長時間働くことに疑問を覚えつつも、総合職としてその会社で働き続けるには、その前提を受け入れざるを得なかった。
受け入れない場合は、「総合職」のトラックを降りて、専業主婦になるか、あるいはペースダウンした働き方を選択するほかなかった。
そんな私たちにとって、長時間労働の問題点を堂々と指摘する「育休世代」はまぶしく、うらやましさも覚えます。
だからといって「私たちだって、がんばって長時間働いたんだから、あなたたちも頑張れ」とは言いません。
マイナスのバッドサイクルに入り込んでしまうだけだから。
思い起こせば、均等法世代もキャリアのどこかで長時間労働を是とする文化に疑問を感じたことがあります。
結果としてこれまで声を上げることはなかったけれど、だからこそいま、長時間労働の是正には力を注ぎたい。
後輩世代が幸せに働ける社会にしたい。
そう強く感じています。
均等法世代も、育休世代も、一緒に手を取り合って、働きやすい社会を作っていけたらなーと、国保さんとのやりとりで感じたのでした。