「怒り」の裏にあるのは「あこがれ」だった~アンガーマネジメントの日に考える
2018.06.07
6月6日は「アンガーマネジメントの日」。怒りの感情のピークが「6」秒であることと、怒りを日本では「ムカムカする」と表現することもあるため、ム(6)カ ム(6)カの語呂合わせから、2015年に制定されました。
そんな6月6日に、自分自身の怒りについて、ちょっと考えてみました。
若い頃と比べ、カッとなって怒りに苛まれることは、かなり少なくなった私ですが、今でもイラッとすることはたびたびあります。
どんな場合が多いのか、考えてみると、SNSなどで知人の女性が、活躍している姿を見た時などは、イラッとすることに気づきました。
特に、会社員で、何か改善や改革に取り組んでいる人に対して、心穏やかでいられないようです。
不思議な事に、同業のカウンセラーの方の活躍ぶりを見ても、「すごいなあ」と思いこそすれ、イラッとすることはほとんどありません。
ああ、私は組織で活躍する彼女たちが「うらやましい」んだ…
かつて、「ああなりたかった自分」を、自分ではなくて他人が実現していることに焦燥感や怒りを覚えているのです。
それが「いらっ」という感情につながっています。
その怒りの裏には、会社員時代に思う通りの成果を上げられなかったという後悔があります。
かつて、なりたかった自分の姿を体現している人に対しての嫉妬の気持ちが(恥ずかしながら)あるのですね。
会社員時代に、誰もが認めるような大きな成果を上げられなかったことは、自分にとって、大きなコンプレックスになっているのです。
(自分として誇る成果がないわけじゃありません(^-^;、
でも誰もが知っているような”すごい”成果ではないのですよね…)
そのことに気づき、まだまだ未熟な自分を恥ずかしく、そして今の自分が目指していることについて、すとんと腑に落ちました。
もう一度、会社員になりたいと思っているわけではありません。
時間をもとに戻すことはできません。
だとしたら、今の自分で何ができるか?
それを一生懸命に考えていくしかないのです。
「怒り」をよく分析してみると、その裏に自分自身の「なりたかった自分」を見つけることがあります。
そして、そこに自分が目指しているものが隠されていることがあります。
決して心地よいものではありませんが、自分をよく理解するために、時にはそんなふうに「怒り」に向き合ってみてはいかがでしょうか?