子どものいない人生を考える読書会 レポート
2018.09.27
Facebookページ「子どものいない人生を考える会」を通じて集まった有志の方で、イギリスのジョディ・デイさんが書かれた本「Living the Life Unexpected(予期しない人生を生きる)」を読み進める会を3か月にわたって開催しました。
集まったメンバーは5名。
40歳前後の方と、50歳をちょっと過ぎた方(私も含む)と、年代は結構幅がありました。またオンライン会議zoomを使ったこともあり、海外からの参加者もいらっしゃいました。
著者、ジョディさんの語り口は、「自分をかわいそうがっているだけではダメ」と、厳しいところもあります。しかし、痛みを分かち合える仲間同士の優しさにも満ちていて、その厳しさも素直に受け入れられた気がします。
(とはいえ、当初の想定より英語は回りくどい言い回しなど、読解には苦労しました…)
特に私が印象に残っているのは、
・葛藤してもよい。
・罪悪感や恥、責任といった気持ちを手放し、新たな自分の夢を持とう
といったメッセージです。
子供がいないことへの欠落感、喪失感は拭いきれません。
ジョディさんは、その喪失感を、愛する誰かを失った悲しみを意味する「grief」という言葉で表現しています。
子どもがいたわけではないのに、まるでかつては存在し、それを失ったかのような感覚なのです。
でも、そんな思いを抱きながらも、新しい生きがいを見つけることは可能だと思っていますし、ジョディさんの生き方が投影されたこの本を読んで、ますますその思いを強くすることができました。
参加した皆さんからは、Zoomを使ったことで、距離の制約を受けずに気楽に参加できたのはよかったという感想をいただいています。
一方、本の内容を発表し合ってから話し合う形式だと、話し合いの時間が物足りなかったという意見もいただきました。もっと語り合いを深めていくのが、今後の課題だと思っています。
また新たな形で、何かイベントを企画しますので、(ぼちぼちですが)その時は、ぜひご参加ください。