子どものいない女性はマーケティングターゲットになりにくい?
2018.08.05
東洋経済オンラインに転載されたニューヨークタイムズの記事です。
「子どものいない女性」は割合として増え続けているにもかかわらず、広告に登場する女性は60%が「子どものいる母親」であるとのこと。
一方で、子どものいない女性の方が、一人当たり消費額が非常に多いカテゴリーがあります。
美容やヘアケア関連商品に費やす平均月額は、子どもがいる女性の2倍で、外国で過ごす日数も、子どもを持たない女性のほうが60%
多いのだそうです。
さらに、1人当たりの月間の食料品の消費額も、子どもを持たない女性は子供を持つ女性よりも35%多いのだとか。その理由は明らかではありませんが、子どものいない女性やカップルはファミリー層よりも高級食品をより多く購入するためではないかと推察されています。
購買力が高いにもかかわらず、マーケティングターゲットにしにくいのは、「子どものいない女性」といっても、その背景によってひとくくりにすることが難しいことがあげられています。積極的に子供を持たない人もいれば、努力しても結果として子どもが持てなかったという人もいます。
こうした多様性が、広告のターゲットとしてのイメージを作りにくいと分析されていました。
今年に入り、日本でもにわかに「子どものいない女性」に焦点が当たりつつありますが、この風潮がいつまで続くのかは、企業にとって「市場」となりうるかによるのかもしれません。そういった観点で、興味深い記事でした。