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【掲載報告】営業女子のプロフェッショナリズム

2016.08.23

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「家売るオンナ」「営業部長 吉良奈津子」と、営業に携わる女性を主人公にしたドラマが今クールでは2本も放映されています。
元営業女性として関心があり、夏休みということもあって、興味津々で視聴しているところです。
で、「営業女子」という観点でコラムをまとめました。

▼「家売るオンナ」「営業部長 吉良奈津子」~ドラマに見る営業女子の現実(シェアーズカフェ・オンライン)
http://sharescafe.net/49325539-20160818.html

yahooニュースにも転載いただきました。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160819-00010001-scafe-bus_all

ここでは、顧客の事情を優先せざるをえないため、プライベートとの両立が難しく、女性はなかなか営業を続けるのが難しいということ。
ただし、営業の喜びというものもあります。
「家売るオンナ」の三軒家万智を例にして、営業はお客様の嫌がるものを無理に売り付けることが仕事ではないこと。
担当する商品の価値を顧客視点で見直す力が鍛えられること。
その結果、会社への貢献と、顧客の満足と、自らの喜びとを実現できるものであること…
そんなことを書きました。

ところが、その後の「家売るオンナ」を見ると、「顧客の満足」を営業という仕事の喜びと思うことに冷水を浴びさせるような展開になりました。

三軒家の勤める支店で、かつてNo.1の成績を誇ったイケメンの足立。
かつて家を売った一家が、幸せに暮らしている様子を見て「家を売るって幸せな家族に貢献できる」と喜びを感じていました。
しかし、今度はその一家の主が、愛人にマンションを買いたいと言ってきたのです。
それが妻にばれて「一家の幸せを台無しにするのか」と責められます。

何のために家を売るのか…と悩む足立。
そんな時に三軒家が彼を一喝します。
「家を売って、家族を幸せにしたとうぬぼりまくり、愛人に家を売ろうとして家族を不幸にしたとうじうじ悩んでいる!」

「家を売ることで家族を幸せにする」ことにやりがいを覚えている足立に対し、自分の仕事の本分を思い出させた言葉でした。
正直、どきりとしました。

新しい家で、幸せになることは喜ばしいことです。
しかし、それは結果論。本分は、あくまで「家を売ること」。

もし「家族の幸せを実現することが仕事」と考えると、「家を売る」こと以上のことをしなくてはならなくなります。
上述の例でいえば、足立は夫婦の仲介や愛人との折衝などまでしなくてはならなくなってしまいます。
それでは主客逆転。本末転倒。
あくまで「家を売る」領分で、お客様の幸せの最大化を図るのが、足立の仕事なのです。

私のような相談業務でも、クライアントの幸せのためにどこまで関わるか、悩ましいことがあります。
どこまでが自分の領分なのか、きちんと線を引いて、その線の中での顧客への貢献度合いを高められるかが、プロフェショナルというのかな…そんなことを感じた回でした。

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