【掲載報告】「『女子力大学』という勘違い。」の裏話
2016.10.31
「『女子力大学』という勘違い。」という寄稿記事が、yahooニュース、gooニュースに掲載されました。
■yahooニュース(一定期間ののち、削除されます)
■gooニュース
福岡県宗像市で町おこしの一環として提言された「女子力大学」をとりあげ、「女子力」の意味合いについて考えたものです。
ただ、実は私が一番訴えたいのは、先日起こった電通の女性社員自殺についての憤りと疑問でした。
上司から「女子力がない」と言われたことを気に病むツイートを残していた彼女。
もし女性というだけで、担当業務とは直接関係のない「女子力」に期待されるような、気配りや外見上の華やかさなどを性別役割として強いられていたとしたら…
それは十分にハラスメントではないか…そう感じています。
この事件、過度な超過勤務を強いられる組織文化や、自分に決定権のない環境など、自殺した彼女を追い詰めてしまった要因について、さまざまな推測がされています。
どれにもうなづけます。
だから、女子力に代表されるようなジェンダーハラスメントが自殺の原因とまでは言いません。
きっと様々な要素が絡み合ってのことでしょう。
また、性別役割によるジェンダーハラスメントが女性にだけ起きているとも言いません。
「男らしく」と言われる男性も、ある意味、ジェンダーハラスメントの犠牲となっていることも十分にあると思います。
繁忙や成果のなかなか出ない組織のひずみは、えてして弱い立場の人間に寄せられます。
新入社員で女性ということで、彼女がそのターゲットになってはいなかったかという点についても、ぜひ検証してもらいたいと願っています。
二度と同様の悲劇を起こさないために…。