ジェンダー目線で大リーグ観戦 ~ドジャースvs.パドレス(8月15日)
2025.08.24
実は私も夫も野球観戦が共通の趣味で、日本の野球はもちろんのこと、アメリカに行く際には大リーグの観戦を盛り込むようにしています。昨年はボストンでレッドソックス戦、十数年前にニューヨークに行った際には、ヤンキース戦を見てきました。
日米のプロ野球を比較したときにいろいろ違いはありますが、特にジェンダーの目線でどうしてもムズムズとすることがあります。
1つは観客席に飲食物を売りに来るのが、日本の場合は若い女性が大変なのに対して、大リーグ体格の良いおじさんがほとんどであること。(冒頭の写真参照)
特に日本はビール販売は若い女性の売り子さんばかり。プロ野球を見に行く男性の中には、お目当ての女性をいつもご指名して買うと言う方も。なんだか女性の侍るバーとかクラブの屋外編みたいな感じ? 「男性に奉仕する女性」という構図が透けて見えてしまうのです。
だから私は日本のプロ野球を見ているときに、とても居心地が悪い。売り子さんが売り上げを上げるために、多くが男性であるビールを買う観客に、サービスする役割を強いられているように見えてしまうのです。 それは、職場で「ボタンが外れた」と言ってくる男性社員に、ポータブルの裁縫道具を出して「私が付けますよ」という女性社員が褒められたり、職場メンバーの飲み会の席で、料理を取り分ける女性社員に「女子力高い」と”誉め言葉”をかけられる関係性とだぶります。
もう一つは、各回の合間に演じられるチアガールたちの存在。 大リーグでは、チアガールは出てこないんですよね。 日本のプロ野球では、プレイするのは男性、応援するのは女性という性別役割を固定化するような印象があります。
米国でも、アメリカンフットボールでは、チアリーディングがゲームの楽しみの1つになっていて、日本のプロ野球もそれに習っていると考えられるかもしれません。が、米国のアメフトではチアリーダーに男性を採用するチームも出ていますし、伝統的に男性のチアリーダーと言うのはいるらしいです。レーガン元大統領やブッシュ元大統領も若い頃に経験していたらしいです。
日本でも学生までは応援団ということで、男性も女性もプレイする選手たちを応援するのに、なぜプロになった途端に役割が分かれてしまうのでしょうね? チアリーディングの女性達を非難するつもりもないし、彼女たちのパフォーマンスは私も楽しませてもらっています。問題は、プレイ=男性/チアリーディング=女性、と別れていることだと思うのです。
最近では日本のプロ野球でも観客席に外国人の方を見るようになりました。日本観光の一環で球場に足を運ばれる人も増えてるんでしょうね。日本のプロ野球の国際化というのを考えたときに、ビールの売り子さんや、チアリーダーの事はどんなふうに見られるのか、気になります。
そんなことを考えながら、大リーグを観戦していきました。残念ながら大谷選手の開音は聞けませんでしたが、盗塁の姿も見れたし、バッターボックスに入る姿も見えたし、また相手チームのパドレスからは松井投手も登板。存分に楽しむことができました。
<大谷選手の打席>
<大谷選手の盗塁(アウトでしたが)>
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