U理論とアンガーマネジメント
2016.07.02
先日、「U理論を活用した人材育成・組織開発実践講座」の説明会に参加してきました。
ここ最近、自分が考えていたことや、取り組んできたことと、どこかつながった感を持つことができました。
たとえば、
「ロジックに加え、自分の感情から起きる身体感覚を活かすこと」という話は、ヨガを学んだこととつながり、
「ネガティブな感情を抑制することを避ける」「感情の中でも特に怒りは『情熱』につながる」という話は、アンガーマネジメントの取り組みに通じるように感じました。
「U理論」は、マサチューセッツ工科大のオットー・シャーマー博士が提唱。
様々な領域に渡る最も著名なリーダーへのインタビューやイノベーターたちとの仕事を通じた経験を元に、集団や組織が新たな未来を創造するためのリーダーシップ能力をどのように開発できるか、その能力をもとにどんなプロセスで新たな現実を生み出すことができるのか、そのプロセスを説いたものです。
従来の「課題特定→原因追求→解決策立案→実行」の論理的プロセスでは、解決できない問題が多くなりすぎた現実をふまえ、その限界を乗り越える理論として注目されました。
日本では、6年前にその著書が翻訳・出版されました。
私自身も、著書が発刊された前後に興味を持ち、関連のセミナーなどにも何度か参加したものの、その後、ご無沙汰。
自分が独立して基盤づくりに忙殺されていたことに加え、「話としてはわかるんだけど、それを実際にはどう使ったらよいの?」と感じたからです。
今回、被災ぶりにU理論関係の話を聞こうと思ったのは、たまたま日程が空いていたのと会場が近かったから(^-^;。それから、「U理論」の訳者である
その後、U理論の可能性を信じ、かつ問題意識を持った人々がトライ&エラーを通じて、実践知を蓄えられてきたとのこと。
最近の研修やキャリアコンサルティングで感じた限界を乗り越えられるアプローチとして、すとんと腑に落ちるところがありました。
ああ、ばらばらだと思っていた私がこれまでやってきたことは、こんな形でまとめられるんだなー…
単に場所と時間のタイミングがあったからと思って参加したセミナーでしたが、出会うべき時に出会ったのかなという感覚を持っています。