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それでも企業への就職を勧める理由~Nスペ「日本の若者はどこへ?」を見て

2014.01.12

こんばんは。
風邪をひいてしまって、この三連休は引きこもっている朝生です。
仕事や試験勉強があるから、まあ、いっか!と自分を納得させてます、はい。

さて、昨日、鼻が詰まって苦しくてだるい体をソファに預けてTVをつけたら、面白そうな番組がやっていました。
それがこちら。

シリーズ日本新生「ニッポンの若者はどこへ? 徹底討論 大人の心配×若者の本音」

早く寝ればよいのに、つい見てしまいました…。

私は、こうした討論番組は普段は見ません。
討論の焦点が定まらず、何をよしとするかの基準もなく、お互いの主張を言い合っている番組が多くて、建設的な気がしないから。
議論の参加者を、安易でわかりやすいレッテルの枠組みにはめて編集しているから。

昨日の「日本の若者はどこへ?」も、同じように建設的ではないとも思えましたが、参加者の本音がぽろぽろ出てきたり、
新しい働き方の形も見られたりして、興味深かったのです。

特に印象に残っているお二人がいました。
1人は「自分の息子が非正規社員で働いているなんて、ご近所や親せきには言えない」といったお母さん。
おそらく、私と同年代の方でしょう。

もう一人は、非正規どころか、企業に属さず、自分のできる複数の仕事をして「”複”業」生活をしている男性のいとうさん。
こちらは30歳ぐらいだったかな?若者代表。
企業に就職したものの、ストレスで持病のアトピーがひどくなり退職。
今は農家の作業手伝いやシェアオフィス運営、イベント企画運営など、あらゆる仕事を掛け持ち。
当の農家の方から「かけがえのない人材」と言われるまで信頼を得ています。

個人的には、いとうさんの仕事の方が、お母さんが言うところの「正規雇用」より将来性がある気がします。
自分一人の力で対価を得るということは、すごいことだと思うのです。
その対価を支払ってくれる人脈が広くあるというのも、お若いのに素晴らしい。
ちょっと気になるのは、「自分ならでは」という価値を見出しているか?という点ですが、
顧客の声に謙虚に耳を傾けて、新たにサービス開発しているいとうさんなら、きっと見つけるのだろうなーという印象を受けました。

残念に思ったのは、お母さんの発言。
同じ世代として、バブル崩壊や、大企業の凋落などを見てきたはず。
それなのに、まだ、大企業に入れば安心と思っているのでしょうか?
大企業に入って、安穏とすることもリスクであることは、これまでの人生の中で見てきたはずなのでは。
だとしたら、一人でも生計をたてていける、いとうさんのような人が息子だとしたら、非常に逞しく感じられるのではないのかな?
なぜ企業に就職しないといけない?

とはいえ。
それでも、私は若い人には企業(大きくなくて良いです)に就職することをお勧めしたいと思うのです。
それは、福利厚生が良いとか、安定しているとか、そういう理由ではないです。
社会人として、成長を促してくれる仕組みを持っているという意味では、
今の日本で企業が、もっとも完成されたシステムを持っていると考えます。

顧客の声を聞かざるを得ないこと
人脈
世代、ジェンダーなど、多様な人をコミュニケーションをとること
ロールモデルの存在
自分の力では歯が立たない難所
政治的駆け引き…などなど。

自分を社会人として一人前に成長する経験を豊富に積める場が企業です。
(もちろん例外もあるでしょうが…)
新卒から1人でそうした経験を積んでいくのは、なかなか難しい。
だとしたら、うまくそのシステムに乗って、使ってしまえば?と、多くの人には勧めたいです。
そういう意識で仕事に臨むと、どんな経験も自分の力にできる可能性も高まってくるはず!

重要なのは、企業に就職するか否か、就職したら正規/非正規か?ということではなく、
どれだけ継続的に対価を得られる職業人生を送れる人材になる成長の場があるか?なのでは…

そんなことを考えながら、TV見てたら、風邪がひどくなった気がします…涙。

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140111日本の若者

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