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40代キャリア女性の孤独

2014.09.20

こんにちは。キャリアコンサルタントの朝生です。

みなさんは、女性の40代にどんなイメージをお持ちですか?

「組織で働いている40代のキャリア女性の悩みの解決のお手伝いをしたいんだよね」
…と話すと、何人かの人に不思議がられました。

「どうして?」
「その層の人って、自分のポジションもしっかりあって、第一線で活躍してて、キャリアの悩みなんてないんじゃないですか?」
「どちらかというと、なかなか自分のポジションを確立できない30代から見たら、あこがれの存在ですよ」
そんな風に言われました。

え~~!?

40代キャリア女性は、「悩みがなくて、周囲からあこがれられるような存在」…そんな風に見られているんだ!?

当事者であった私としてはびっくり。
なぜなら、今年40代最後の歳を迎えた私の40代は、「自分のポジションを見いだせない」ことで、悪戦苦闘の日々だったからです。

 

●40代キャリア女性の悩み

組織で働き続けてきた女性も、40代に差し掛かると、マネジメント的ポジションに就く機会が巡ってきます。
そこで、悩ましくなるのが、部下や後輩とのコミュニケーション。
自分の所掌する部署での成果に責任を持つ以上、部下や後輩に指示や指導をしなくてはなりません。
まず、ここに抵抗感を覚えてしまいます。
「私の言うことなんて聞いてくれるの?」

勇気を振り絞って指示しても、でも、部下や後輩が言った通りにせず(結構そういうことは多い)、
思ったような成果が得られないと、「私の指導が悪かったのか?」とさらに悩みが深まります。
うまく部下指導ができないことを、上司は厳しく評価しているかもしれない…。

それ以外にも、体力的な悩みも深まります。
これまで若さに任せて残業もばりばりこなしてきたのに、
アラフォーに差し掛かった頃から、残業が遅くなった翌日は使い物にならない気がする。

長時間、がんばるスタイルはやめて、効率的な働き方を目指しているのに、現実には責任が増し、仕事は増えるばかり…。

その「がんばり」が認められて、昇格や昇給につながっていれば、まだ報われた気になります。

でも、一定より上のポジションは、だんだんと狭き門になるのが組織。
「今まで通りがんばっている」「今まで通りの成果を出している」だけでは、これまでのように昇格につながらないという現実にぶつかります。

 

●40代キャリア女性の孤独

…とまあ、私自身の体験を基に、40代女性の典型的悩みを描いてみたのですが、最大の悩みは、
「この悩みを共有し、解決の指針を示してくれる相手がいない」ことではないでしょうか?

冒頭に書いたように、40代キャリア女性は、他の層から見ると「確固としたポジションを築いた存在」。
そして自分自身も、これまでがんばって今の地位を築いたプライドがあるので、「悩みなんてない」という態度をとりがちです。
だから、悩んでいるなんてことが、外からはわかりにくい。

たまに、同じように組織で働くキャリア女性仲間と会って、悩みを打ち明けることもある。
それはガス抜きにはなるけれど、残念ながら具体的な解決策を見出すことは少ない。

あ~…
私の気持ちをわかってくれよ。
どうしたらいいのか、教えてくれよ。

思わずそんなふうにつぶやいちゃいます(それは私だけ?)。
そんな体験を経てきたから、私は同じ悩みを持つ彼女たちが、一歩でも前に進む手助けをしたい。

そう思っているのです。

就職活動中の私。均等法世代にとって、未来は明るかった(^^♪
就職活動中の私。均等法世代にとって、未来は明るかった(^^♪

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