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裏千家淡交会の研究会に行ってみた

2016.07.24


私がお茶を習っている「裏千家」は、淡交会という会員組織があります。
お茶を習うことで満足していたので、今まであまり関心なかったのですが、許状をいただいたことをきっかけに入会することになりました。

会員は、年に数回行われる研究会に参加できるということで、先週の週末、初めて参加してきました。
研究会は、たくさんの会員が集まる中で代表の方がお点前のデモンストレーションを行い、それを宗家からいらした業躰先生(=内弟子)が指導されるというもの。

東京の会場は中野サンプラザ。
コンサートなどを行う舞台の上でデモンストレーションは行われます。

今回は「風炉 洗い茶巾」「風炉 流し点」「風炉 濃茶付花月(大津袋にて)」の3つのお点前がテーマ。

見ているだけだと寝ちゃうのでは…、と懸念していましたが、それは杞憂でした。
業躰先生のご指導が、非常に味わいのあるものだったのです!

そのコメントの中で、もっとも印象に残っているのは、袱紗捌きについてのもの。
お点前の最初の段階で、お道具を清めるために、袱紗を捌いて道具を拭いていく動作は、お茶を習っていない方にも良く知られていることではないかと思います。

「清める」といっても、どちらかというと精神的なもの。
当然ながら、事前にお道具はきれいにしてあるので、袱紗の動作はお客様に「清い道具にしました」ということを示すものであると、理解していました。

今回の研究会で教えていただいたのは、袱紗を捌くことは、道具を清めるだけでなく、自分自身に向けて行う動作でもあるということ。
「(ここの動作では)”捌く”といって、”畳む”とは言いませんね。それには意味があるんです。自分自身を”捌いて”いるんですよ」と業躰先生はおっしゃっていました。

何気なく「捌く」と言っていたけれど、その意味をよくわかっていなかったな…と思い、辞書で調べてみると、「入り乱れたりからんだりしているものを解きほぐす。」という意味があるようです。

つまり、お道具を清めるだけでなく、これからお茶をたてる自分自身を整理し、お茶に向き合う心の準備をする動作であるということだったんですね。
目からウロコでした!

余談ですが…
実は研究会当日まで、お茶関連のイベントとなると、まずドレスコードが気になります。
淡交会のホームページを見ると、参加者は紋付の着物を着ているのでにわかに不安を覚えました…
夏の絽の紋付を持っていないのです。

先生にご相談すると「気にしなくてよいわ、洋服の方もたくさんよ」とおっしゃるので、一安心。
ただし「東京の会場は、特にカジュアルすぎて、一度業躰先生から注意を受けたことがある」とのこと。
紋付ではないにしろ、着物を着ていくことにしました。
選んだのは、水玉模様の絹紅梅。

当日、会場の中野サンプラザの前は、「中野チャンプルーフェスタ」の幟がたち、エイサー姿や、なぜかフラダンス姿の人でいっぱい。本当にここでやるのか…?

駅前のカフェで昼食をとっていると、午前の部を終えた人がぞろぞろと入ってこられました。
しかし、その人たちは紋付着物姿がほとんど!
あら、私の着物はカジュアルすぎたかしら…と心配になってきました。

あとでわかったのですが、おそらくその人たちは、受付など当日の運営に携わった人たち。
一般の参加者は、先生のおっしゃる通り、洋服の人がほとんど。一安心。

もちろん着物で参加の人もいらして、そういった人たちは、やはり柔らかモノの方が多かったようです。

年に数回の機会なのですし、緊張感も保てるので、できる限り、私は着物で参加したいなあと思います。

 

 

 

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