シンポジウム「shiawase3.0」に参加しました
2019.04.10
3月21日(祝)、シンポジウム「shiawase3.0」に参加してきました。
慶應大学院の前野隆司教授の「幸福学講座」に参加したご縁です。
実は昨年も参加申し込みをしていたのに、直前で体調を崩して断念…。
今年こそ!という思いで参加してきました。
【プログラム概要】
09:50〜10:00 オープニング 西本照真(武蔵野大学)、前野隆司(慶應義塾大学)
10:00〜10:40 対談 松本紹圭氏、西本照真(武蔵野大学)、前野隆司(慶應義塾大学)
10:40〜11:20 対談 茂木健一郎氏、平本あきお氏
11:20〜12:00 対談 田中ウルヴェ京氏、前野隆司(慶應義塾大学)
12:00〜12:10 ゴスペル
12:10〜13:00 お昼ご飯
13:00〜17:30 ワークショップ(26個も同時開催!)
※公式ホームページはこちら
午前中の「対談」はshiawase3.0実行委員でもあある西本照真さん(武蔵野大学)、前野隆司さん(慶應義塾大学)、平本あきおさんが対談。
どれも内容が深く、涙が出るほどでした。
なぜ今年は「3.0」なのか?
3年目ということのみならず、内容も年ごとに進化しているからなのです。
shiawase1.0→自分が幸せに(利己)
shiawase2.0→相手を幸せに(利他)
shiawase3.0→世界を幸せに(利相(総?)←漢字は定かではないですが…)
「1.0」は自分のため、「2.0」は相手のため。そして「3.0」はみんなのための幸せを考える位置づけなのです。
午前中の対談では、いきなり心をわしづかみにされるような体験をしました。
どの対談も興味深かったのですが、特に「掃除」の本も書かれている僧侶の松本紹圭さんのお話が印象に残りました。
「なぜ”掃除”を勧めるのか?」という問いに対して、松本さんは以下のように答えられました。
仏教では「戒」「定(じょう)」「慧(え)」を学びの3ステップと定義しています。
最初のステップの「戒」は「習慣」を指します。「掃除」は、部屋をきれいにするだけでなく、自分の心も磨くことであり、それをまず習慣にすること。
なぜ「掃除」かというと、掃除は「決して完璧はありえない」ことを教えてくれるからなのです。人は誰しも弱さや闇を持っています。完璧ではない。
しかし、真の幸せは、その闇に向き合うことで得られる。
だとすると、完璧でない部分は無駄ではないわけです。
▼松本さんの本
「お坊さんが教える心が整うそうじの本」
実は、偶然にもキャリアコンサルタント仲間と開催した午後のワークショップが、ネガティブな感情に向き合うことがテーマでした。
前野教授が開催した「幸福学講座」受講仲間のキャリアコンサルタントのお二人と一緒に、「Unhappy+幸福学=∞(無限大)」を行ってきました。
「幸福学」というと、ネガティブなことに蓋をして、無理やり幸福になろうとする印象があって、抵抗感を覚える人も少なからずいます。
実は私もそうでした。
そんな「幸福」に懐疑的な人がどのように幸福に近づけるのか、キャリアコンサルタントの経験をお伝えするワークショップを行いました。
私は、ここ数年取り組んでいるマインドフルネスをご紹介。
マインドフルネス瞑想では物事を「俯瞰する力」を養うことができます。
自分自身を俯瞰できるようになると、感情に溺れてしまうことでネガティブなサイクルにはまり込むことに気づくことができます。
私自信は、瞑想を重ねる安価で、幸せに近づく障害は、実は自分の中にあることに気づいたのです。
「やりたいこと」を妨げているのは、自分の中にあるちっぽけな見栄や、「お金にならないかも…」といった不安でした。
「じゃあ、本当にやらずに後悔しないか?」そんな問いを投げかけた時に、初めて「やる」という気持ちが固まったのです。
難しいのは、私の体験はそうであっても、他の人にそのことを目指すことを促すのは、「マインドフルネスではないという矛盾があることです。
あえて、どんな効果があるかはぼかしてお伝えしています。
それでも一歩を踏み出すきっかけになっていただければ嬉しいです。
共に登壇したキャリアコンサルタントのマリリンは、「ソリューション・フォーカス。アプローチ」という、未来に向けた解決策探索方法を紹介されていました。
私もその効用は理解していたつもりでしたが、思っていた以上に効果があることを再認識できました。
仲間の取り組みを深く知ることができたのも、思わぬ効用でした。
もともとは単なる一参加者としてくるつもりだったのですが、直前にひょんなことからワークショップの開催側としての参加に。
これも不思議なご縁です。
「起きることはみな無駄ではない」
まさにそんなことを実感した1日でした。