感情に気づく
2018.02.08
昨年から、ある企業様の健康管理室で、定期的に社員の方のカウンセリングに携わっています。
先日、来訪されたのは、職場の人間関係の変化で体調を崩したAさん。
もともと自分がいた職場に、異動してきたBさんとの関係でお悩みでした。
自己主張がしっかりしているBさんなので、上司に対してもどんどんものを言う。
そのうちに、自分について上司にあれこれ言っている様子が見えてきたのだとか。
Bさんの話を一方的に受け入れる上司の態度にも疑問を抱いている様子でした。
話の中で出てきた関係者に対するAさんの感情について、確認しながら整理していたとこと…
ポロッと「あ、平気じゃないんだ…」。
自分ではオトナの対応ができていたつもりでも、それは自分の感情を押し殺していたということに気づいた瞬間でした。
私は、というと、Aさんの気づきを意図して話していたわけではなかったのです。
まあ、カウンセリングのセオリーに則って進めていただけ。
そこでAさんが自ら気づかれたのでした。
体調の悪化も、押し殺していた感情が、体の中から声を上げていた結果かもしれません。
Aさんとは、まずは自分の感情を認めること。
そのためには、簡単な日記をつけることをお勧めしました。
「クライアントの力を信じる」という意味を再認識した出来事でした。