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【掲載報告】研修が「ある種異常」になる理由~ゼリア新薬新入社員研修問題について

2017.08.15

ゼリア新薬の新入社員が研修中に自殺したことが労災認定され、さらに遺族が会社と研修を請け負った会社を相手に裁判を起こしたことが報道されました。

この件について、人材育成に携わる人間として、いろんなことを考えさせられました。
まとめたものがBLOGOSさんに転載されています。

▼研修が「ある種異常」になる理由(BLOGOS掲載)

実は私も前々職で人材育成に携わっていた時代に、新入社員が自殺するという事件に遭遇したことがあります。
研修終了後、配属直前のことと記憶しています。

その時から25年の月日が流れました。
当時まだ入社4年目で、単なる一担当者であった私。
受講した研修が原因とは特定されなかったわけではありませんでしたが、「なぜ自殺を防げなかったのか?何かできなかったのか?」とずっと悔しい思いが残っています。

その後、期せずして社会人向けの教育機関に転職。
研修を企業に提供する立場になりました。
更に独立して、今度は講師として、企業様の課題解決をお手伝いする仕事を生業としています。

今振り返ると、当時の事件について、会社として二度と起こらないようにという検証を十分に行っていない気がします。
もちろん、遺族の方には礼を尽くしましたが…
(単に私が一担当者だから知らないのであって、管理職の方の間では整理されているかもしれませんが…)

これって、けっこう危険なことですね…。
下手をすると、同じことが繰り返されたかもしれません。

だから今回のゼリア新薬の事件は、会社にしっかり向き合ってほしいと思います。
会社の責任にしたくない気持ちはよくわかります。
100%、会社側の責任とは、私も思いません。

裁判となった以上、事の次第は明らかになっていくと思いますが、それ以上に関係者がしっかりと向き合っていかないと、同じような悲劇はまた怒ってしまうのではないか・・・そう思うのです。

それは、私のような講師も同じです。
短期的な成果を求めてしまう危険性が自分に内在していることをしっかり認識し、
お客様の真の課題解決とは何かを忘れない講師でありたいと思います。

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