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アイスランド「女性の休日」に学ぶ、日本版DE&Iへのヒントと対話の力

2026.03.09

ミモザのブローチとクラファン返礼品のレッドソックスを身につけて参加

「映画『女性の休日』を観て話し合う会」に参加してきました。

世界で最もジェンダー平等が進んでいる国、アイスランド。

その礎となったのは、1975年10月24日、女性たちの約90%が仕事や家事を一斉にボイコットした伝説的なストライキでした。社会を支えてきた女性の存在価値を、国全体が認めざるを得なくなった歴史的な転換点です。

このムーブメントを描いたドキュメンタリー映画『女性の休日』が、現在、国際女性デーに合わせて全国各地で自主上映されています。

私も「ふらの女性サミット」の主催団体であるエフ・コレクティブの上映会に参加してきました。公開時にも鑑賞した作品ですが、今回は「誰かと感想を語り合いたい」という強い思いがあり、足を運びました。

エフ・コレクティブが各地で開催

世代や立場を超えて響く「言葉」の力

映画は、当時の映像や柔らかなアニメーション、そして運動を率いた女性たちのインタビューで構成されています。鑑賞後はグループに分かれ、「印象に残った言葉」や「日本との共通点」を語り合いました。

私が特に胸を打たれたのは、次の言葉です。

「何をするにも最初は無視され、次に笑われ、ケンカを売られ、やがて勝つ」

現在のアイスランドの地位は、一朝一夕に築かれたものではありません。1975年以来、何度も「休日(ストライキ)」を繰り返し、粘り強い連帯を重ねてきた先人たちの努力に、改めて敬意を表さずにはいられませんでした。

一方で、他の参加者が挙げた視点も非常に示唆に富むものでした。

• 「刑務所に3カ月入りたい」:6人の子を育てる母親の言葉。そうすれば、誰にも邪魔されず本が読めるから……。祝日の華やかさが女性の無償労働(ケア労働)によって成り立つ矛盾は、現代の日本にも通じる痛みです。

• 「日本も変われるという希望」と「状況の違いへの懸念」:かつてのアイスランドが日本と同様の状況だったことに勇気をもらう声もあれば、慎重な意見もありました。

ここで鍵となるのは、アイスランドの女性たちが選んだ「連帯のための妥協」と「ユーモア」ではないでしょうか。異なる立場の人々が手を取り合うため、完璧さを求めすぎず、しなやかに連携する姿勢に学ぶべき点は多いと感じます。

地域コミュニティに残る「ジェンダー・ステレオタイプ」

対話の中では、より身近な課題も浮かび上がりました。

「イベントがあれば男性は表舞台、女性はエプロン姿で炊き出し」という、地域コミュニティに根深く残る性別役割分担の現状です。

しかし、希望の光もありました。その地域で今年、初めて女性が町内会長に就任するという報告があり、会場は温かい拍手に包まれました。こうした「草の根」の変化こそが、無意識のバイアス(偏見)を打破する第一歩になります。

専門家として思うこと:分断を乗り越える「対話の場」

女性という属性の中にも、雇用形態、家族構成、ライフスタイルなどによる多様なグラデーションが存在します。時として、その違いが摩擦や分断を生むこともあります。

だからこそ、今回のような「じっくりと対話する場」が不可欠なのです。

互いの経験を聴き、共通の課題を見出すプロセスこそが、DE&Iの本質である「包含(インクルージョン)」への近道だと再認識しました。

豊かな刺激をくださったエフ・コレクティブの皆様、ありがとうございました!

(さて、現実に戻って確定申告を頑張ります…汗)

東京タワーに見送られて

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