「心の生活習慣病」予防術9~子どものいない人生~
2019.09.03
メルマガで書き綴っている「心の生活習慣病」予防術。
子どもを諦めた経緯を書いてみました。
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本の処分を通じて「組織の中での役職をあげる」野心を捨て、キャリ
アコンサルタントとして独立を決意しました。
それも私の中では容易な決断ではなかったですが、同じ時期にもっと
つらかったのが「子どもを持つ人生」を諦めることでした。
不妊治療に取り組んで4年。受精した卵子を取るのですが、治療を諦
めた後もその写真は捨てられません。もしかすると自分の子供になっ
たかもしれない…そう思うと、自分の子供の写真であるように思える
のです。
実は、治療をやめると医師に伝えることにはそれほど悩みませんでし
た。私は治療を続ける期限を前々から決めていたので、そのタイミン
グでやめることにしたのです。
しかし、苦しかったのはその後でした。
本当にやめてよかったのか?
続けていたら、もしかしたら妊娠できたかもしれない。
(当時、有名人高齢出産が続いて話題になりました)
私は自分の下した決断について後悔することはめったにないのですが、
この時は後悔に近い気持ちでいっぱいになりました。
そこから抜け出せたのは、「私にば別の役割がある」と思ったから
です。
「思った」というと、そうした思いが自然に生まれたように聞こえる
かもしれませんが、どちらかというと「思うようにした」という方が
近いかもしれません。
無理にでも思うことで、子どものいない人生を生きる決断をした苦し
さから免れようとしたのかもしれません。
無理やりな決断かもしれませんが、それでも今の仕事に巡り合った
ことは幸せだと思います。
子どもがいる方が、いないよりも幸せであるように言われていますが、
幸せの形は人それぞれ。与えられた環境を受け入れて、そこで自分ら
しい幸せを見つけることしかないように思うのです。
また「幸せ」とは、誰かにしてもらうものでなく、自分で見つけるも
のでもあるように思います。