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「心の生活習慣病」予防術4 ~別の角度で自分を見る~

2019.01.30

メールマガジン「大人の女性のための一花咲かせるマガジン」を発行しました。
メルマガに連載しているコラム「心の生活習慣病 予防術」も4回目となりました。
自分のことを書くのは難しいですね…。
自己満足に陥ってもいけないし、かといってあまりに距離を置くと他人事のようですし…。
ひとりよがりにならないよう気を付けてまいります。
ご意見、ご感想などお聞かせいただけたら嬉しいです。よろしくお願いします。
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※前号の内容はこちらから

子どもも持たずに働いてきたのに、昇格が叶わないなんて、これまでの人生に価値がないみたいだ…と、降格や病気を機に、私は自分の人生に否定的な気持ちを持つようになりました。
「昇格」することが自分の価値を認められる…無意識にですが、そんな風に思っていました。

自分の価値を認めてもらえない苦しさの中、私はキャリアカウンセラーの資格であるCDA(Career Development Advisor)の勉強を始めました。

この資格については、営業活動の中で人事部門のお客様と話していると話題になることも多く、存在自体は知っていました。でも、個々のカウンセリングは、自分の仕事にはあまり必要ないとも思っていたのです。

「昇格して認められたい」というそれまでの目標を達成できる見込みが薄くなったなかで、新たな目標を無意識に求めていたのでしょう。

もちろん、目の前に行うべき仕事はあります。法人営業部門のマーケティングの担当者が不在であり、プレセールス活動が機能していないように営業時代から問題意識を持っていたので、自分で手を挙げてその業務を担当しました。各種マーケティングツール類を見直し、発信活動を始めたのもこのころです。

いろいろ手掛けそれなりの充実感はありました。しかし、「どうせ認めてもらえない」「どうせ便利屋にしか過ぎない」…そんな思いが時折どうしようもなく湧き上がってくるのを止めることはできませんでした。

2~3年も、そんな状態が続いたでしょうか。ある時、当時の勤務先の経営幹部が漏らした一言が耳に入りました。

「ボードメンバー(取締役会)になって、もう競争する必要はないと、はじめてほっとした。」

幹部に昇格するのは「競争」なの?

「競争」という言葉に大きな違和感を覚えたのです。
そして、改めて自社の経営幹部のことを考えてみました。「自分はあの人たちのようになりたいのだろうか?」と問うてみました。そのポジションにいた方には大変申し訳ないのですが、答えは「No」でした。

「あれ?私ったら別になりたくないの?こんなに落ち込むほどだったのに」と、自分でも意外な思いがしたことを覚えています。

街中のショーウインドウに映った姿を見てどきっとしたといった…といった経験がおありの方も多いと思います。視点を変えて自分の姿を見たら、いつもとは違う自分に気が付いたわけですが、この時の私は、まさにそんな気持ちでした。
(次号に続く)

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