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自分の成長を確認する~ユングのタイプ論から見る

2019.12.08

私は心理学者ユングの唱える「タイプ論」をもとにしたMBTIという性格診断を実施するための認定資格を持っています。前回ラグビーワールドカップ、日本チーム監督のエディ・ジョーンズがチームビルディングに活用したことで日本でも知名度が上がりました。

先日、このMBTIの考えをもとに自分のこれまでの「成長」の軌跡を確かめることができました。

これまでのつらかった出来事も自分の成長のために必要だったのだ、それによって確かに自分の人間としての幅が広がったのだ、と確信を持つことができました。

成人してから体験した辛かった出来事のうち、まず思い出すのは就職活動です。

バブル世代に入りますが、私の就職活動の年は円高不況で「ブラックマンデー」も発生。前年まで女子学生を比較的採っていたメーカーやIT企業は軒並み採用数を減らしていました。

私はどちらかというと、それまでは人に相談して決めるということはなく、自分で考えて進路も決めてきました。これは、私のタイプの特徴です。

ところが、そうして志望した会社にことごとく落ちてしまったのです。そこで初めて、OG訪問で訪れた先輩達から、私はどんな人間に見えるか、適正は何と思うか、教えてもらうことにしました。

そのヒアリングのおかげで、自己分析を根拠をもって語れるようになったのだと思います。

次に思い当たるのが、40代前半に不妊治療に失敗し、かつ降格となった頃のこと。

将来のキャリアのことばかりに意識がいって、自分の体のことを疎かにしていたのがそれまでの私でした。子宮筋腫が急激に大きくなって不妊につながっていたのも、筋腫でなく悪性の肉腫が疑われたのも、あまりにも体のことをケアしなかったせいだと思います。

そんなふうに将来のことばかりに意識が向くのも、タイプの特徴と言えます。

その経験を経て、足元のことや、自分のリアルな身体のことを意識するようになりました。疲れや体の感覚を見逃さないようになりました。

ここでいう「タイプ」は、ユング心理学を背景にした「MBTI」という自己理解ツールに基づいています。

私のタイプは「INTJ」。細かな説明は省略しますが、未来志向で直観で物事を判断し、理論的な背景を重んじるタイプです。日常の行動としては、自分の直感を信じているところが大きいので、あまり人に相談せずに決断するところがあります。

また、今、目の前にある現実より、未来のことに思考が飛んでいきやすい傾向があります。結果として自分の体の感覚などに疎くなってしまいやすいのです。

 タイプは状況によって長所にもなれば短所にもなる。その限界と可能性を理解し、受け入れて成長につなげるために、私自身はこのMBTIに出会えてよかったと再認識しました。

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